ヴァリング軍第11小隊の軌跡(仮)
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市花達は見た。
光と共に散ったワックを。
そして核だけが宙に浮いている。
「市花!」
小百合は叫ぶ。
「わかってる!」
正直何が起きたのか全く解らないが今しか核を壊す機会はない。だから市花は渾身の魔力を込めてリボルバーで魔弾を撃ったのだった。それは見事に的中し、核は粉々の灰になり散ったのだった。
そしてまるでこの終わりを見計らったように空に一台のヘリが現れた。そこから顔を見せたのは面接官の葵・ミヤだった。
彼女は試験終了の合図として高らかに
「午前7時26分、この時刻をもって軍入団最終試験を終了と致します!この場に生き残っている受験者達は合格とします!!」
そう告げたのだった。
作品名:ヴァリング軍第11小隊の軌跡(仮) 作家名:鳶織市