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■世界■
舞台は広大な帝国。
教会に任ぜられた象徴的な皇帝の元に大小多くの国家が属しており一方では対立し他方では同盟を結び、日々互いの勢力図を書き換えている。
冒険者たちの宿があるのはその内のとある商業都市。交易の中心地としてそれなりに繁栄しており、内戦も多い中で独立を保ち自治権も認められている。
帝国の外に目を移すと南方、北方、東方に独自の発展を遂げた国々がある。どの地方でもそれぞれに発達した文明を持ち合わせているが、異教に不寛容な帝国、つまりは教会により「蛮族」として扱われている。

■教会■
信仰、医療福祉の中心、そして法秩序の一翼を担うもの。帝国では「教会」が絶大な力を持っており、法皇は皇帝を上回る権力を持つ。
排他的で他の信仰を持つ人々を異端として忌避する。帝国の勢力は土着信仰を吸収・懐柔・抑圧して広まったようなものである。
あまりに巨大な権力を持ってしまった為の俗化と腐敗は教会内でもしばしば問題視されているが、とりたてて大きな改革も為されていない。

■異端審問局と聖騎士団■
共に教会に所属する組織。
異端審問官は異端の疑いがある者を捜査・告発し、宗教裁判を執り行う。「罪」を悔い改めた者は罰金刑、そうでない者は有罪となり処刑される。取り調べの際の拷問は禁じられているが、狂信者により武力弾圧が行われるケースもある。
聖騎士団は教会所属の武装組織であり、主たる教会の警備、異教徒からの防衛、領土の拡大などを目的とする。実力さえ伴えば平民でも入団可能であり、彼らに憧れる子供たちも多い。

■魔術■
自然や神の力を用いた魔術はこの世界では当たり前に存在し、物理・神聖・自然・召喚術などジャンルも多種多様である。ただし死霊術、悪魔召喚に身を染めた者は異端とされ火刑に処される。彼ら魔術師達を取り仕切る組織が「学連」であり、各地に研究・養成を目的とした支部が存在している。