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てっしゅう
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「幸せの交換」 第十二話

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「お待たせ。久しぶりね。元気にしてた?」

「元気だよ。恭子もどう?」

登志子は昔のあの笑顔でそう言った。

「ええ、元気すぎるぐらい、ハハハ~」

私も登志子もつられて笑った。

「貴子のところはどうなってるの?旦那さん相変わらずなのかしら?」

「いきなりその話するの?」

私は笑いながら登志子を見た。

「いきなりよ。おばさんなんだから遠慮なしよ、ハハハ~」

「酷いわね。おばさんだなんて。そうは思ってないでしょ?みんな」

「貴子は確かにおばさんじゃないわよね。私はどう見てもこの体型だしおばさんだわ~」

恭子はため息をついた。

「恭子は彼とはどうなったの?やめたの?」

「前に話してた男の人よね。会ってないよ、あれから。理由つけて会わずにいたから最近は連絡すら来なくなった。そういうものよね、不倫なんて」

「そうかしら?たとえ許されない恋愛でも気持ちが強ければ乗り越えてゆけるって思えるんだけど違うのかなあ?」

「貴子はまだそんなこと言ってるの?よほどあちらが満足できてないのね。かわいそうって思えるけど、女の幸せはそういうところだけじゃないって思う。仕事するとか、趣味を見つけるとかしたらどうなの?」

恭子の言ったことはそうだと思えた。
時間の余裕がありすぎるから余計なことを考えてしまうのだろう。