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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第九話

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「貴子は美人だからすぐに見つけられると思うけど、自分が思っているより嫌な思いを感じることになる気がする。優しい男性ばかりじゃないからね。女性を求めている人なんて所詮ふしだらなプレイボーイだから、あっちは上手でもきっと満足しないと思うけど」

「登志子、私には諦めてこのまま我慢しろと言ってるみたいだよ。野口さんはどうだったの?」

「野口は直樹さんとは全然違ったよ。初めての時にイカされたもの・・・初めて経験した。顔は普通だけどあちらは最高だったよ。こんな話あなたに毒ね」

「登志子・・・自分は良い思いしてるんじゃないの。経済的なことだけで別れるなんてもったいないと思うわよ。まだまだ現役でいたいのでしょ?」

「貴子、私はもういいの。正直な気持ちずっと我慢してきたから自由に生きたいと思うの。セックスなんて腹の足しにならないし、満足なんて求めたらきりないしね。女同士楽しくお話しが出来て、時々買い物が出来て、一年に一度ぐらい旅行に行けたら幸せ。そういうことを許してくれる相手が見つかったら、あちらは全然だめでも構わないって思う」

「登志子の言い分に私も賛成だけど、ちょっとはまだ感じていたいって思うわね。貴子ほど欲求不満じゃないから二人の間ぐらいね」

「恭子は暮らしが安定してたからそう思えるのよ。貴子はもっと贅沢して暮らしていたから逆にそういう部分の不満が爆発しそうになっているのよ。三人が足して三で割れたらほどほどの幸せな暮らしが出来るのにね」

そう言った登志子の三人で割ったらという考えがわたしには響いた。