天使の黒い羽根
行先を見失ったあたしに
うっすらと一筋の光が近づいてきた。
・:゚*☆ そんなに嘆き悲しむな。
さぞや苦しかったであろう。
ゆっくりと手を差し伸べて
神様はボロボロに傷ついた羽根を
やさしくさすって下さった。
・:゚*☆ 純粋な心のままに
下界に下りていく子供たちは
きっとこれから試練の刻(とき)を迎えて
今のおまえのように
もがき苦しむことだろう。
それこそが人間なのだよ。
だがおまえはすでに
そんな心を手にしてしまった。
おまえが選んだ人生は
もっともっと過酷だが
それでも誰かをしあわせにするという
尊い任務は忘れずにいなさい。
おまえはおまえのやり方で
精一杯、人を愛し
そして自分自身をもしあわせになるのだぞ。
強い光が神様の手から放たれて
突き落とされるように堕ちていく。