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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第四話

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何度かめのデートの時に直樹は体を求めてきた。自分はキス以上絶対しないと心に決めていたので、頑なに拒否した。

「貴子はおれのこと好きじゃないのか?」

「なんでそんなこと聞くの?」

「だってさ、こんなに付き合っているのにキスだけってなんか好きじゃないって思えちゃうんだよ」

「私は登志子とは違うのよ。直樹さんのこと好きだけど、結婚する日まで今のままで居たいの。我慢できないって言うなら、他の人と付き合って」

「貴子さんの何がそうさせているのか解らないけど、ひょっとしてバージン?なの」

「当たり前じゃない、そんなこと」

「そうなんだ。純潔を結婚まで守りたいと考えているんだね?」

「変かも知れないけど、そう考えてきたから」

「変じゃないよ。でも男は我慢が出来ないっていう気持ちわかるよな?」

「うん、何となくね。でも無理だから」

「じゃあさ、そのう、やったことないだろうけど、口とかで出してくれないかな?それで結婚までは我慢するからさ」

「口?なにそれ」

「知らないの?」

「私に何をしてほしいの?」

「つまりさ、貴子の口の中に出したいって言うこと。無理かなあ?」

「無理・・・」

「そう。じゃあ手は?」

「手?何するの」