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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「もう一つの戦争」 舞い降りた天使 9.

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「飛行機の基地は一番狙われるところです。そこでの整備の仕事は危険だし、南方のラバウルなどの基地に派遣されたら・・・アメリカ軍に狙い撃ちされてしまうって怖いんです」

「あなた良く知っているわね、そういうこと。旦那様に聞いたの?」

「いえ、そう感じただけです」

裕美子は話してしまおうかとも考えたが、辞めた。

一週間もたたないうちに磯村は手土産をぶら下げてやってきた。
女将は気を利かせて二人だけにしようと、買い物に行くと出かけていった。三十分も歩けば下町に出るから、気晴らしにもなると気にしないで良いと話した。
食堂のテーブルに座って二人は向かい合っていた。

「磯村様、お疲れでしょ?よろしかったら入浴されてはいかがですか?お背中お流ししますよ」

「本当ですか?そのようなことお願いしても構わないのですか?」

「ええ、磯村様なら、安心ですから」

「安心・・・そうですか。ものは言いようですね、ハハハ」

「では用意してきますのでちょっとお待ちください」

裕美子は湯加減を見て、タオルの用意をして戻ってきた。

「ご用意が出来ました。どうぞお入りください。十分ほどしたら伺います」

「ありがとう。甘えさせてもらうよ」