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立夏ましろ
立夏ましろ
novelistID. 29230
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猫に毒

10日ほど前、猫の「クマちゃん」が食べ物を吐いた。
大好きな牛乳も飲まず、お魚の缶詰も食べず、歩けず、ぐったりとしている。

庭に倒れているのを母が抱いてきてコタツに寝せた。
ただただ寝てるばかりで起き上がれない。

20年生きているんだから老衰だろうと母が言う。
「もう年だから仕方がないんだよ」とも言う。

父が可愛がり残していった猫です。
それでも獣医さんに連れて行った。

なんとか元気になり天気の良い日は母と散歩をしていた。

ここ1年ぐらい来たことがない近所の男性おじいさんが散歩と称して我が家に歩いて来た。
おかしいよなぁ。家や畑の周りを歩いて見て回った。

また昨日からクマちゃんの様態がおかしいので今日、日が出てきたら獣医さんに連れていく。

昨日。我が家から1件挟んで隣のおばあさんが飼っている猫の具合が悪いとお茶飲みに来た。
肝臓と腎臓が悪いと点滴を受けているという。
吐いて何も食べないので痩せてしまった。
うちのクマと同じ症状だねと話した。

この方によると鼠が死んでしまう薬を撒いた。といっている。
「え!」と驚いた。
それを食べたのではないかとそのおばさんが話をした。

しかしクマは外に出るときは母と1メートルぐらいしか離れない。いつも近くにいる。そのクマがなんで食べたんだろう。家や母から離れることはない。

クマちゃんは最近では私が飼っている猫「愛ちゃん」に追われるので特に母のそばから離れない。

そのクマが落ちているものを食べに家から離れるわけがない。真ん中の家で撒いたというネズミ取り用毒を食べにはいかれない。

田舎というのは毒を撒いたり物を盗んだり平気でする。
都会のように屋敷が狭いなら管理もできるけどね。

田舎ブームだけどそんなに甘くない。
警察にも届けても「そんなことを警察に言っても警察は相手にしてくれないよ。ここで生きるのは我慢をするしかないよ。隣近所で喧嘩してもしかたがないよ。諦めるんだね。」と2家おいた家のおばさんは肝臓と腎臓の猫を抱きながら言った。

この地区で生きるのはやられても黙って耐えることなのかもしれない。
しかし、こんな生き方私には耐えられない。

2015年12月19日


作品名: 作家名:立夏ましろ