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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第三話

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「ごめん、言うつもりだったんだけど、なんだか話しづらくて。直樹さんは貴子に付き合いを申し込んだんでしょ?違う?」

「うん、申し込まれた。登志子と野口さんとのことが本当なら付き合って欲しいとね」

「へえ~、そう。じゃあ付き合うの?」

「わからない。登志子が野口さんと仲良くしているのなら、わたしは直樹さんとは付き合いづらいわ」

「なんでよ?お互いに親友同士だし、彼同士も親友同士だから都合良くない?」

「あなたのこと直樹さんは知っている訳でしょ?そんなの気にしないって言えるかしら」

「直樹さんが私と貴子を比べることが嫌だと言うの?」

「それもあるけど、私が・・・気にする」

「直樹さんとはもうキッパリと別れているのよ。気にしないで付き合ったら。かっこいいし、貴子も美人だからお似合いよ」

「人のことだと思ってそんな身勝手なこと言って・・・」

わたしは登志子が直樹と別れた理由をはっきりとは言わなかったことが気にはなっていたが、少し考えて、自分に好意を寄せている直樹と友達から付き合い始めてもいいかなと考えるようになっていた。