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てっしゅう
てっしゅう
novelistID. 29231
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「幸せの交換」 第二話

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登志子は私と仲良くしていた学生時代は笑顔の素敵なみんなに可愛いと評判の子だった。きっと大学に入っていろんな男性から声をかけられていたことだろう。親の会社に就職して無ければきっと華やかな恋愛をたくさんしていたと思える。
そんな登志子がイケメンの彼と別れたのは大きな理由があった。

貴子に紹介しようとした野口は決していい男ではなかったが、家が資産家で贅沢な暮らしをしていた。時々四人で会っていた時もお土産を買ってくれたり、ごちそうしてくれたりしていた。
ある時登志子はその野口から好きだとプロポーズされた。
当たり前に付き合っていた彼に悪いと思って断っていた。そんな話を彼にしていた。

「ねえ、困るのよ。野口さんね、私と付き合いたいと言ってきた。言わなくてもいいことだけど、黙っていて彼があなた話したりすると変に疑われそうだから言うのよ」

「野口の奴、横恋慕しやがって。あんなに可愛い川野さんを紹介してやったのになあ」

「うん?直樹さんひょっとして貴子のこと気にしてるの?」

直樹とはこの時の登志子の彼の名前、兵藤直樹だ。