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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「妖刀正宗の復讐」 第二話

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「こちらの小刀は何やら訳ありの封印がしてありますが、開封してよろしいのでしょうか?」

美術員の一人が聞く。

「なんの封印だろう。解っているのか?」

「見えにくいですが添え書きを読むと・・・呪われていると読めます」

「呪われている・・・か?よく聞く話だ。正宗は特にそう言われていると聞いたぞ。館長に聞いて展示するかどうかの判断を仰ごう」

「そうですね」

呼ばれた館長は旧徳川家の御家人でこの刀を見て思い出したように話し出した。

「これがあの正宗なのかもしれないな。持ち主が次々とこの小刀で自刃して果てると伝えられていた。霊媒師に怨霊を鎮めてもらって封印したと記憶しているが、心配なら霊媒師を呼んで立会いの下開封したらどうだ?」

「なるほど、それは名案です。さっそく一番霊験あらたかな霊媒師を手配して執り行います」

何名かの自称霊媒師たちが集められて講釈を聞きながら担当者は一人の霊媒師を選んだ。

「あなたにお願いすることになりました。よろしくお願いします」

「光栄です。全身全霊で御祓いをしてこの正宗が被害を及ぼさないように尽力します」