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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「もう一つの戦争」 舞い降りた天使 7.

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「今言った中学生というのは何歳になるのだ?」

「はい、十二歳から十五歳です」

「そうか、女ばかり三人で話が弾むであろうな。帰りたいと思うだろう?」

「それはもちろんです。現実を受け入れるしかないと言い聞かせていますので、寂しくはないです。女将さんも親切にして頂いていますし。山本様ともご縁が出来ましたし、何より命の恩人ですから感謝しております」

「そうか、その命の恩人ということに免じて一つ願いを聞いてはくれないか?」

裕美子は来た、と思った。

「男性ではありませんので命に代えてもということはお引き受け出来ません」

「そんなことを言うわけがないだろう。愛人になれとも言わないぞ。おれの部下に良い青年が居る。そのつまりだな、嫁になってくれないかという相談だ。写真もあるぞ、これだ、見てみろ。いい男だろう。海軍兵じゃいやか?」

裕美子はここに来て間もないのに結婚話が来るとは思ってもみなかった。