レイドリフト・ドラゴンメイド 第5話 光の行方
心強いが、ドラゴンメイドは首を横に振った。
「3時間もかかるじゃないの! まずは私たちが突入して、あとは他の自主性に任せるしかないみたい」
「そっか。じゃあ急ごう」
ボルケーナがそう言うと、ゴロゴロと、雷が連続してなる音がした。
次の瞬間、ボートにボルケーナの右拳が猛スピードで迫ってきた!
「「うわっ!! 」」
たちまち拳の中に消えるボート。
拳、そして腕の中は、溶岩のオーラで包まれた穴だった。
拳は半透明で、まっすぐ二人を乗せたまま、ドームに伸びていく。
ドームに当たった拳が、コンクリートと鉄骨を真っ赤に溶かす。
拳全体がドリルのように回転し、溶けたドームを周囲にかき出す。
ボルケーナにとっては、指先一つの作業。
それは正確にドームを貫き、ドラゴンメイドと2号の前に直径2メートルほどの穴として結果を出した。
作品名:レイドリフト・ドラゴンメイド 第5話 光の行方 作家名:リューガ