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なんだか嬉しくて
いろんな生き物の声に耳を傾けることにした
なんと小さなアリまで喋っているのだ。
木も花も小さな声で喋っていた。




気が付くと
崖の上のおじいさんのお墓についていた。
日記をお墓に置いて帰ろう。



その日は気持ちよく寝れた。



翌朝悲鳴で目が覚めた。
タカに襲われているうさぎの親子の悲鳴だ。
仕方のない自然の摂理だ。
無視することにした。


お腹が減っている僕は
釣りをすることに。
しかしこの釣りが簡単すぎる。
なんせ魚の声が聞こえるのだから。
「あ。あんなとこに虫がいる。
 ラッキーいただきます~
 っていってーーーーーーー
 口になんか刺さってる刺さってる」


魚を釣り上げても
「息が…息が…なんだこのでかいの…
 死ぬ…しぬ……」

思わず僕は針を外して逃してしまった…
釣りをやめた。
弓矢で狩りをするのも無理だ。


そうだ
木の実を食べよう
リンゴをもごうとした時
「痛ーい」
リンゴをかじろうとした時も
「いでぇ……」



もう俺は何も食べれないじゃないか。
おじいさんが死んだ理由がわかった僕は
おじいさんと同じ崖から飛び降りた。
作品名: 作家名:Iguana.T.A