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ぎーくおぶじえんど
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偽電車男 第一部「栄光と地獄」①

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7.何なの?この人。マジむかつく。


それから数日後のことであった。
いつも通り、客先の大部屋で仕事して、ちょっとブレイクして簡単なデスクワークしてたら、後ろの設計チーム島で、マリちゃんが
「あいつ、私のこと無視してる。ムカつく。私服もダサいし、髪もボサボサだし。
この前なんか、シンイチさんと同じような服真似して着てた。きしょい。」
とか仲良し客先社員さんと話してた。

やれやれだぜ。
何か嫌われてるのか?
そもそも真似じゃねーよ。
アルテ○ジャンパー知らないのか?
俺のはしま○らの劣化式だけどさ。
変な人。
と思って無視してた。

そして、決定的だったのが、通路で向かいからマリちゃんが歩いてきたときのこと。
「お疲れ様です。」
と俺から声をかけて会釈したのに、顔を横に向けてツンってされた。

え?どゆこと?失礼な!
と思ったが、やっぱ嫌われてんじゃんw
俺も距離置くことにした。
何なの?この人。マジむかつくってね。

その数日後、下足箱のところで、キョウスケさんとマリちゃんが一緒に仲良さげにくっちゃべってたとき、俺が通って挨拶しても、またツンってされた。
もう嫌、この人。

そしてしばらく冷戦状態のような感じになり、マリちゃん嫌やわぁ。感じ悪い。と思ってきていた。

さらに数日後、遅刻しそうになり長くなった髪をぼさぼさのままいつもの大部屋に入った。
またマリちゃん「ダサい、小学生みたい。」と辛辣なお言葉。
この日は、風邪をこじらせており、咳が全然止まらなくなり、
まじ死に掛けてた。

長州さん、キレました?
いやいや、キレてないですよ。
俺をキレさせたら大したもんだよ。

マリちゃん「咳が超うるさい。ムカつく。」
そこで俺の中の長州がついにキレた。
(この人、絶対ぎゃふんいわせてやるわ!!!!!!!!!!)

この日、ヤマさんと話してたら、
「どうもお前は喘息の疑いがあるので、スポーツとかで呼吸器鍛えればいいんじゃないか?ダイエットにもなるぞwうちの子たちも喘息だったけど、スポーツやってたら自然と治ったし。」
とのお言葉。

丁度いい。時期も時期だ。
あの人もぎゃふんいわせてやりてぇ。
あの人が相手してるキョウスケだろうが、シンイチだろうが、そんなんぶち超えて
超絶イケメンと化してぎゃふんいわせてやるわい!!!!

ついに偽電車男のハートに火がついたのだった。
そうそして、完全に恋に落ちるまでは、ここからほんの2ヶ月くらい後の話だ。