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ぎーくおぶじえんど
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偽電車男 第一部「栄光と地獄」①

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10. D.T.フィールド崩壊・・ パターン赤、恋です。


社員旅行の前日、営業さんとうちの会社の支社長と打ち合わせ。
新人社員の出し物だ。
岡田と佐藤も参加。
俺が宴会場の設定を確認し、ここでこのBGMを流して欲しいとリクエスト。
営業さんと支社長もノリノリだった。
岡田と佐藤は引いてたね。
まぁ、二人とも俺ほどじゃないけど、無難な出し物を準備していたようだ。
計画は順調に進んでいた。

そして、遂に決戦の日が訪れた。

社員旅行は、大型バスを貸しきって温泉旅館にいくことになっていた。
俺は、ついにお手ごろジャケット、ジーンズ、インナーにコ○サストアで買ったニットを着て、集合場所に集合。
ほかの社員たちは幾人かもう来ており、バスに乗り込んでいた。
俺もバスの後部座席に座った。

しばらく待つと、次々になじみのメンバーが来た。
そして、マリちゃんが・・・
なんか、みんなに挨拶した後、俺には一瞥したあと、また無視。
そして「今日のファッションも微妙」とポツリとつぶやいた。
あ、あれ?そ、そうなのか?
ま、まぁいいや。
ファッションセンスの向上でぎゃふんは無理だったか。

じゃあ、せめて誤解を解いておこう。
そして話かけるチャンスを待つこと、トイレ休憩三回目。
どっかの道の駅だったな。
マリちゃんがバスから降りて、一人になった瞬間を見計らい、ちょっとずつ近づいて、遂に話しかけた。

「あの、マリちゃん・・・。なんかさぁ、俺のこと無視してない?
俺、何か怒られるようなことしたかな?してたら謝るよ。
何かあるなら、言ってよ。」
「えぇ!?そんなことないよ!ただ、もうちょっと話かけて欲しいなって・・・」

このとき、激しく
「この人嘘つきだなぁ・・最近の態度見てたら誰でもわかるわい!ちょっと目が泳いだやんけ。」
と思ったが、勿論口には出してない。

「あ、そうなんだ。よかった、よかった。じゃぁ今度からもっと積極的に
 話かけるようにするよ。」(ニコッ)
「うん、お願い。」(ニコッ)

マリちゃん笑ってた。
(何だ、笑うと意外にかわいいじゃないか。)

その後、マリちゃんがミズキさん(♀)にうれしそうに話しかけてた。
「俺君のこと誤解してた。嫌われてたんじゃなかったの!私ったら知らなくって。」
「そう、よかったね。マリちゃん」

えがった。本当に仲直りできて、えがった。
あ、そうそう、マリちゃんとミズキさんは、ミズキさんの方が年上なんだけど
同期入社なんだ。
俺は、その二年後の入社でミズキさんとは同い年という関係。
俺とマリちゃん、お互いのベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが一つになったかのような達成感を味わった。

俺とマリちゃんのA.T.フィールドは消え去ったんだなぁ。
俺のは童貞特有のD.T.フィールドだけどね。

何か、マリちゃんの笑顔を見てたら、胸がチクッとして何かいままでにないような・・

いや、どこかで味わったことのある感覚。
ニュータイプ特有の、キュピーン??
そうだ、これは高校時代の思い出。
ユナちゃんを見かけて恋に落ちたときの感覚。

赤い実がはじけた感覚だ。

俺の中のEVA基地オペレーターが叫ぶ。
「パターン赤、恋です。体内に高エネルギー反応!」

そして、YUIのCHE.R.RYが脳内でかかる。
え、チェリー (どうてい)?
いやいや。

でもユナちゃんとは、卒業式の後にタイマンで対峙し、伝説の樹の下で愛の告白後、当然のNG宣告を受け、フラれ、準備していたとはいえ、落ち込んだ。
失恋の傷を癒すためにミス○ルの「終わりなき旅」とメタルを聞いていたころ。
マスターオブパペッツを聞いて、俺も鏡の上で白い朝食を刻んでみてぇーーとか気分が落ちていたな。

ユナちゃんには俺のパラメータが足りなかったんだ。
校内美少女ランキングの上位ランカーだと俺が勝手に認めている彼女を攻略するには、あらゆるジャンルのパラメータを上げていかないといけないはずだった。
だから、1年と2年のときに一切コミュニケーションを取らずに勉強、運動、容姿の各種パラメータの増加をしなければいけない相手だったのだ。
そう、ときメモのヒロインみたく。
1年と2年を犠牲にし、3年の1年間で一気に攻略する・・・はずだった・・

でもね、まわりのヲタ友達とゲームや漫画トーク、さらには帰宅部で体型もちょっとずつ丸みを帯びている、
ファッションセンス?何それ、おいしいの?状態では・・・そうなるわなぁ。
進学校だし。
コミュニケーションのケの字もとれてねーしよぉ。
あんとき復活まで5日間くらいかかったぞ。

それは置いといて。
まぁ、感情の自覚もできたし、次の爆笑編にいこう。