スケッチ
矛盾を愛した それが世界だと思っていたから
線路越しに目があった男子高校生が
高校生だったころの君に似ていた
運命はあっただろうか
強く脆く優しくなれない子どもたちの未来は
どんな風に輝くだろう
確かにみつけた可能性を
できるなら私が咲かせたかった
何度も
気付く
自分にはなにもないのだと
そして探すのは
それでもなにかあるから生きているのだと信じているから
緩やかな嘘を
あなたが吐いたら
やめて と私は泣くでしょう
やめてと私は泣くでしょう
やがてその涙で花を育てて
あなたのおかげと
笑うでしょう