NHK(novelist放送協会)
朝夕涼しい秋の空。空高く、雲厚く。そろそろ雨が降りそうですねえ…。そういや陽ちゃん、バイクで来たんやったら早よ帰らなきゃ。雨に降られるよ。
「それじゃあ、お言葉に甘えまして……。行くで悠里っ!」
「えーっ?またバイクで帰るのぉ?今日は道着やし困るんやけど――(←と言いながらメットかぶってる)」
「って言うても交通手段外に無いで。なら歩いて帰るか?防具背負って」
「ぶーっ。88さぁん……、お兄ちゃんがイジワルするねんけど」
なになに悠里ちゃん。あ、そう。陽ちゃん運転下手なんだ。ついでに言うと車の免許持ってないって。ま、ワタクシから言えるのは事故ないように気をつけてね、ってことくらいですが。
「88さんありがとうございました。また呼んでくださいね」
「それじゃ、あたしは次回……」
ブルルルン……、
いやまあ、あの兄妹。仲がいいのか悪いのか、いずれにせよ気をつけて帰ってね。砂嵐の中は道路ありませんから……。ついでに言ったら絵はありませんので。どうやって帰るんやろ?気にしない気にしない。
今回のお相手は倉泉兄妹でした。
* * *
さて、と。一人に戻ってしまいました。そろそろおしまいの時間が近づいて来ました。
噂の海賊船番組novelist放送協会略してNHK、第12回勝手に秋のスペシャル企画(自称)はいかがでしたか?
当番組は皆さまのご意見を燃料にして現実と仮想世界の間に広がる電波の砂嵐を航海しております。お便りから出演希望の依頼など、何でも受け付けております。
電波の砂嵐が近づいて参りました。
それでは、お後がよろしいようで。お送りしたのはワタクシ八馬八朔でした。
そんじゃ、またね。
ザザッ、ザザザーーーーーッ――
作品名:NHK(novelist放送協会) 作家名:八馬八朔