頸動脈
友人が恋をしている
友人が恋をしている
ぼくはちょっと気を使って
ぼくはちょっとエンリョがちになって
遠い(そうでもないか?)昔のぼくを思い出して
恋をしている友人に 昔のぼくを重ねていた
期待と、不安と、喜びと、悲しみと、苦しみと、
ぐちゃぐちゃのいり卵になった感情が
体のそこかしこからボロボロとこぼれ落ちて
みっともない姿の自分に気づいて嫌気がさしても
やめられなかったんだ
友人はいい顔をしている
恋の相手と会話してるときが一番いい
友人には悪いけど
ぼくはチラチラ見たりしてるんだ
だって、とても輝いている
恋をしている友人は、とてもきれいだ