怪我猫看病記 ~ミシェル~
ほぼ完治へ
7月26日
再診に行ってきた。
毎日の包帯換えはかなり大変だったが、傷は徐々に周囲からふさがってゆき、アカ剥けている部分は、面積にして当初の3分の1くらいになった。新たにできた皮膚は、つるんとしていて、毛はまだ生えていない。
暑くなってきているので、予断は許せないが、このまま化膿しないで、どんどん新しい皮膚ができてくると良いなと思う。
傷が完全にふさがるまでソルコセリル軟膏を付けたガーゼは当てたほうが良いだろうとのこと。
動きが活発になってきている(とはいっても、おとなしいものだが)ので、すぐ外れてしまう上、関節の出っ張り上の傷はちょっと良くなっても、またすぐ新しい皮膚がはがれてしまって血がにじむ。
完治までの時間はかかりそうだ。
9月9日
傷は、一番酷かった所をあと少し残して、ほぼふさがった。
大体良くなってきた途端、傷の処置の嫌がり方が半端でなくなり、こちらも汗だくで包帯巻きするのに疲れてしまい、おまけにせっかく巻いた包帯をすぐ取ってしまうので、後は自然治癒に任せようと思っていた。
ところが、ここへきて、最後までじくじくしていた所が少々膿んできたようだ。まだまだ暑さが続いているし、抗生剤の軟膏もまた使い始め、汗だくになりながら、包帯巻きをがんばっている。
あと、赤剥けは1×1.5センチくらいの面積なのだが・・・。
11月1日
最後まで残っていた傷は、かさぶたができては、痒いのか、自分でかじりとってしまう。関節のてっぺんの、直径数ミリくらいなのだが、しょっちゅう、血がにじんでいる。
そして、新しくできた皮膚は、だいぶ毛が生えてはきたが、いつもこすれる場所なだけに、ひょっとしたら、一生禿げてるままかも知れないとドクターにも言われた。
非常に美しい猫なだけに、残念だけれど、まあ、このくらいは仕方ないか・・・
後は、頃合を見計らって、避妊手術を受けさせる予定だ。
抱っこは嫌いだが、ものすごく遠慮がちにすりすりしてくるほどに、慣れてきた。ごはんを用意していると、所定の位置にすっ飛んでゆき、ちょこんと座って待っている。
まさに我が家の天使だ。
作品名:怪我猫看病記 ~ミシェル~ 作家名:白久 華也