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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「夕美」 第八話

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数か月がたちアメリカから戻ってきた誠一郎は雅子の変わりように驚かされた。
まずは容姿が若くなっていた。そう感じられたのだ。
空港まで迎えに来たことも驚かされた理由になった。

「ただいま!雅子、留守して悪かったな。元気だったか?」

「お帰りなさい!ううん、あなたも頑張ってるんだから、私も頑張らなきゃって・・・そう、言ってなかったけど、仕事してるのよ。父親の紹介で建設会社で受付してる。驚いた?」

「ええ!本当か?そりゃ・・・驚きだ。道理で・・・綺麗に感じたわけだ」

「あなた・・・嘘でも嬉しいわ。そんなことが言えるようになるだなんて、さすがにアメリカ帰りね」

「冗談じゃないよ。本心で言ったんだよ」

「うん、ありがとう。あなたもダンディーに見えるわ、本当に」

「サンキュー、なんてつい英語が出ちゃうよ、ハハハ~」

「お互いに変われたっていうことね。今夜はそれを祝って乾杯しましょう!」

「いいね。どうだ、空港の前にあるホテルに泊まらないか?」

「ええ?ホテルに・・・そうね、いい考えだわ」

雅子は夫の申し出に忘れかけていた何かを思い出すようにちょっとドキッとした。
夕美に電話をして、晴樹を一日預かってくれるように頼んだ。
作品名:「夕美」 第八話 作家名:てっしゅう