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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第五話

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気持ちに負けると多分AKARIのことが好きになってしまう。それは家庭を壊し、人生を狂わせることになって行くと思える。
時折左に顔を向けAKARIの様子を伺う。そして、右へ顔を向け自制する。
そんな時間が数分続いた。

AKARIは自分が浴室に入ったときに山口の男性自身が大きく変化したことを思い出していた。この時代の男性は女性の裸を見るとそうなることを教えられた。
それは何を意味するのだろうかと考えた。

もし今も山口がそうなっているのだとすれば、それは自分への欲望を何かの形で成し遂げたいのだとの思いに違いないと察した。

AKARIは右手で山口のその場所にそっと触れてみた。そこには先ほど浴室で見た時と同じような状態になっていることが確認できた。
山口の体がビクッと小さく反応して、AKARIのほうをじっと見るようになった。

「山口さん、どうすればよいのか教えてください。ここを鎮めるのはどうすればいいのですか?」

理性と本能を繋いでいる鎖が切れた山口は、寝返りを打ってAKARIに覆いかぶさった。
着ていたパジャマを脱がせて自分も裸になった。
AKARIはその行為を不思議な目で見つめながら、しかし、自分の体にある変化をきたしていることを感じ取った。

やがて山口の指が自分の中に入ってくると、あきらかに平常心とは違う脈拍を心臓が打つようになってきた。
そしてそれは山口の変化した部分が挿入されたときには、尚いっそうドキドキと打つようになっていた。