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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第三話

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「加古さん、そういう事だから明日からしばらくはボクと一緒にシステムを動かすから、そばに居てくれるだけでいいよ。今日は疲れただろうから、もう帰って休みなさい。明日は遅れないように8時30分にここに来るんだよ」

そういい聞かされたAKARIは、山口の顔をじっと見て、自分は加古という女性ではないという話から始めた。

「山口さん、お話があります。しばらく黙っていようと思いましたが、いづれ言うのなら早いほうが良いと思いますので聞いてください」

「明日ではいけないのかい?もうこんな時間だし」

「大切なことなので、今からお願いします」

「そういうならいいけど、何だい?」

「私は加古美由紀というという女性ではありません」

「うん?名前を思い出せないということかい?」

「違います。名前はAKARIというんです」

「アカリ・・・何アカリさんなの?」

「何? AKARIだけです。A,K,A,R,IでAKARIです」

「AKARIさん・・・そう。まあいいや、それで?」

「よくないです。AKARIと呼んで下さい。周りに気遣うようでしたら、加古AKARIで構いません」

「解かったよ。それを言いたかったのかい?」

「いいえ他にもあります。これから言うことは信じられないかも知れませんが、本当のことです。私の話を少しでも疑うというならもうお話しはしません。この場から立ち去って一人でやって行きます」

山口はAKARIの口調に圧倒され、ただ話を聞くだけならと了承した。