「夕美」 第二話
「夕美、よく聞いてね。今日実家の父から相談を受けたの。お友達のお家で住み込みのお手伝いさんを募集しているって。あなたの事話したら、ちょうどいいんじゃないかってお願いされたの。学校へは行かせて貰う約束をするから引き受けて頂戴ね」
「伯母さま・・・急にそう言われましても、今の勤めているところに断りにくいんですが」
「私から話すから任せて。あなたは言われたとおりに先方さんへ身の回りのものだけ持って行けばいいから」
「そんな・・・晴樹はどうなるんですか?」
「一人ぐらい私たちが面倒見るから・・・心配しないで」
「叔父さまも賛成なんですよね?」
「あの人は私には逆らわないから、いいの」
「お願いがあります。先方様から時々晴樹や弟達に会いに行かせていただけるように頼んでください」
「仕方ない人ね。そんなに面倒見なくてもそれぞれの家でちゃんと学校に行けるし、ご飯も食べているから任せておきなさいよ」
「責任があるんです。兄弟を世話する責任が・・・母との約束ですから」
「ふん、死んだ人のこといつまでも・・・自分のことだけ考えればいいのに。言ってみるけど、向こうの家庭にもやり方があるから従うのよ」
「はい、お願いします」
夕美は突然の申し出に迷ったが雅子の言い出したら引かない性格を知っているので断る事は出来ないとあきらめた。
「伯母さま・・・急にそう言われましても、今の勤めているところに断りにくいんですが」
「私から話すから任せて。あなたは言われたとおりに先方さんへ身の回りのものだけ持って行けばいいから」
「そんな・・・晴樹はどうなるんですか?」
「一人ぐらい私たちが面倒見るから・・・心配しないで」
「叔父さまも賛成なんですよね?」
「あの人は私には逆らわないから、いいの」
「お願いがあります。先方様から時々晴樹や弟達に会いに行かせていただけるように頼んでください」
「仕方ない人ね。そんなに面倒見なくてもそれぞれの家でちゃんと学校に行けるし、ご飯も食べているから任せておきなさいよ」
「責任があるんです。兄弟を世話する責任が・・・母との約束ですから」
「ふん、死んだ人のこといつまでも・・・自分のことだけ考えればいいのに。言ってみるけど、向こうの家庭にもやり方があるから従うのよ」
「はい、お願いします」
夕美は突然の申し出に迷ったが雅子の言い出したら引かない性格を知っているので断る事は出来ないとあきらめた。