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てっしゅう
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novelistID. 29231
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「夕美」 第一話

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「叔父さま・・・そんな事で喧嘩なさらないで下さい。夕美は今のままで嬉しいのです。晴樹の世話をしていただけるから学校にも通える
のですから」

「お前は強いなあ。死んだ母親の聡子そっくりだ」

「お母さんは泣き言一つ言わずに働いて私達5人を育ててくれました。私が頑張らないと母に申し訳ないって・・・弟や妹たちを惨めな気持ちに
させないためにも頑張らないと・・・」

「夕美・・・頑張れよ。俺は何もしてやれないけどお前を影で応援するからな」

「叔父さま、その言葉だけで嬉しいです。ありがとうございます」

誠一郎はにこっと笑った夕美がこの頃すっかり大人の色気を感じさせるようになってきたと思い始めていた。

死んだ父親に似たのか色白ですらっとして美人顔の夕美は背も高くなり胸もはっきりとわかる大きさに成長して男性から振り向かれたりするようになってきた。
仕事先の男性からも誘われたりしたが、時間が全く無いことで外食することも、喫茶店に入ることも無く一日が過ぎていった。

雅子がこの日実家から帰ってきて夕美を前にしてびっくりさせるようなことを話し出した。
作品名:「夕美」 第一話 作家名:てっしゅう