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てっしゅう
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SF小説「AKARI」 第一話

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西暦が3000年になろうとしていた未来では、タイムトラベルが実験段階として研究が進められていた。
主任研究員の一人AKARIは自らが実験台となって主装置とセットされている意識転送カプセルに入ろうと覚悟をしていた。

「AKARI、まだ実験は早いと思うけが、どうしてもやりたいのか?」

研究室長のアメリカ人GEORGEが問いかける。

「GEORGE ! I'm OK 誰かが最初に試す必要があるなら、このプランに始めからスタッフになっている私が実験台になる事はむしろ名誉だわ」

AKARIの決心は強かった。

どのようにしてタイムトラベルをするのかといえば、映画のように乗り物に乗って過去や未来へ移動するのではなく、主装置に繋がれたカプセルに入り、睡眠状態の脳に意識として映像化する仕組みになっている。

宇宙の創世記からの仕組みを理論上ほぼ解明している時代にあって、唯一成し遂げられていないことは、時間を超えるテーマであった。

太陽系惑星の全てに基地があり、惑星間移動は人工睡眠装置で一年を超えるトラベルが可能となって、残された課題は時間軸を曲げて一気に遠距離を移動するワープ航法とそれに伴う時間のずれを修正する方法の研究であった。

AKARIは入社した宇宙工学の世界的企業から独立した形で運営されているタイムトラベル部門の主任研究員となっていた。