金枝堂古書店 二冊目
あとがきめいたなにか
二冊目は南條竹則の『満漢全席』。表紙にも中華料理小説と銘打ってあります。私の読んだ集英社文庫版はタイトルの満漢全席をやる『東エイの客』に加え、『麺妖』『餃子地獄』など短編がいくつか収録されていました。
これがまた、ページを繰れば繰るほどお腹のすく本で、交えられるユーモアさえおまけに見ゆる、圧倒怒涛の料理描写! 満漢全席は無理でも美味しい中華料理を腹いっぱい食ってみたくなりますナ。中国は無理でも中華街で……さもしい気分になってきました。この辺で。
作品名:金枝堂古書店 二冊目 作家名:秋涼いちる