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声無き読者の【声】を聞く

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つい最近、書き手としての自分にとっては試練ではないかと思える出来事があった。どこまでをどんな風に書けば良いのか難しいところではあるが、お話しできる範囲内で話してみたいと思う。
 そもそもはブログで連載している小説が【表示不可能】となったことが発端だった。そこのブログはかなり規制が厳しい、というより、最も規制が厳しいところではないかといわれているサイトである。
 そういうと、よほどのことを書いた作品をアップしたのかと思われるだろうが、誓って、それはない。私自身、そこが規制が厳しいことはよく知っているし、みすみす禁を犯すようなことはしたくないので、何度も事前に作品を読み削りに削って、これなら大丈夫と確信して送信したのだ。自己評価になるから、それはあなたの思い込みでしょと言われれば、それまでだが、風紀乱すような箇所はなかったと今でも自信を持っていえる。
 あれはショックだった。これ以上は削れないというほど削って、それでもこの箇所はどうかと少しでも疑問を感じるところは表現を改めておいたのに、何故、あれが駄目なのか。反論したい気持ちは山々だが、運営局が駄目だと判断すれば、その決定には従わなければならない。が、これ以上、削れないところまで削ってしまっていたので、これ以上の作品の改稿はできず、読者さんには申し訳ないが、その記事は非公開ということにした。
 実を言うと、この少し前から、私は活動場所をブログに移したいという気持ちを持っていた。理由は色々あるが、ここでは控える。そして、その肝心のブログサイトで記事が表示されないというアクシデントが起こったので、衝撃は大きかった。一体、どうすれば良いのか?
 のびのびと描けない場所をメインの活動場所にすることは考えられない。あれから考えついたのは、そのブログサイトでは官能的な描写が駄目というより、そういう行為を窺わせるシーンそのものを描いては駄目なのだということであった。ならば、それを省けば良いわけで、やりようはある。―あるが、世の中には目を背けたくなるようなシーンでなくても、恋愛描写はたくさんある。そんな軽いふれあい程度も駄目なのだと言われたら、もう何も書けなくなってしまうではないか。それが私の正直な気持ちだった。
 加えて、信頼する知人から官能小説というものはこの世の不必要な悪であると言われた。
 だが、哀しいことに、これは誤解であるとしか言えない。官能小説というのは、文学的下地がきっちりとできている小説に艶をつけるために官能描写が付加されている小説をいうのであり、品のないアダルトビデオをそのまま文字化した文章とは根本的に違う。
 だが、世の中の大半は、官能小説イコールエロ、どぎつい、低俗、アダルトビデオのような作品という風にとらえている。、日本文学最高峰といわれる小説源氏物語は立派な官能小説なのだが、あれを考えれば、官能小説と単なるエロ小説が違うということは判る。
 そういう出来事があってから書き上げた新作は、やはり官能的な描写は控えめ・少なめになった。
 官能的なシーンを描きながらも、直接的な言葉や表現を使わないで、どれだけ艶を出せるか? 無意識の中に、自分の中でそういう意識が働いていたらしい。なので、作品にラブシーンはあるのに、直接的な場面や行為、言葉は一切ないという、今までの作品とはかなり変わったものに仕上がった。
 最新作は、そういうかなり高いハードルを自分で設定してチャレンジしたように思う。
 それが上手くいったかどうか、良かったのかどうか―。成功したとは言い難いが、少なくともチャレンジした意義はあったとは思う。これからいよいよ物語は後半に移るが、今度は一転して直接的な表現、艶を入れてみたいと考えている。静と動、これを一つの作品の中に入れる。最初は意図したわけではないけれど、結果として最初のハードルを設定したことがそういう流れへとつながった。
 ショックな出来事ではあったけれど、従来の自分への限界ぎりぎりへの挑戦ができたと思えば、これもまた一つの得難い体験である。
 まだまだ修行中なのだから、そういった試みも勉強も必要だし、どんなことも学びと気づきを与えてくれるきっかけだと思えば良い。大切なのは、ただショックな出来事というだけで終わらせるのではなく、その体験から何を教えられ、今後にどう活かすかだろう。そんなことを改めて思った。

ちなみに、この活動の場を引っ越したいというサイトはこちら―ノベリストさんではありません。
 ですが、今朝、そこのサイトで現在、連載中の作品に温かな励ましのレビューをいただきました。
 ささやかなことですが、それだけで、もう少し頑張ってみようかな、続けてみようかなという気になりました。そこももう二年半、3年近くになります。 
 引っ越したいという気持ちと同じくらい、続けたいという気持ちがあるのかもしれません。
矛盾しているようですが、そういう気持ちがあります。
 だから、何かのきっかけに縋るようにしてしまうのでしょうか―。

☆ 不思議なもので、誰かの一言が人生というにはいささかオーバーだけれど、自分の進む道を変えることもある。
 そういえば、そのサイトで二年前に韓流小説に一区切りつけるつもりで書いた『後宮悲歌』を連載中も、たくさんの知らない人から激励のメールを貰った。普段はサイト登録もしていないしレビュー・コメントもしないけど、ちゃんと読んでるよという内容のものが多かった。
 その時、声なき読者の存在は確かにあるのだと知って、随分と勇気づけられたような気がする。
 意外なときに見知らぬ人から届いたメッセージ。
 それが私に思いの外の勇気をくれた。
 今朝、その人からメールが届いた。
 私が差し上げたお礼メールの返事だ。
 私が言いたいのは何もその人が絶対的な愛読者だになってくれた、とかいうことではない。
むしろ、ネットサイトでの読者さんにせよ書き手仲間にせよ、その関係は一期一会的なものもつまり、出逢っては通り過ぎて別れてゆく、そんな関係なのだと思っている。
 膨大な私の拙い作品群の中から一つでも目に止めて読んでくれる人、そういう人が私の知らない場所にも確かにいるということなのだと思う。
 自分のコメントやレビューがまた誰かにそんな風に少しでも役に立てるときがあればと願わずにはいれられない。

☆ 読者さんに感謝~声なき読者の【声】を聞いた日~


 こんばんは。
 かねてから、私は迷いがありました。
 言っちゃって良いのか、どうなかのな(・Θ・;)
 今、所属しているサイトから身を引くべきかどうか?
 本当に自分でも嫌になるくらい、同じことばかりを考えていました。
 理由は色々あります。
 けれど、私自身が今の参加サイトに未練と愛着があるのです。
 なので、どうしても止めよう、止めようと考えつつも、最後の踏ん切りがつかず、
 決断ができませんでした。
 そんな中で始めた連載はたくさんの方に読んで頂くことはできましたが、
 その割に閲覧数が伸び悩みました。
 その度に、これで良いのだろうかという悩みがまた湧いてきて-。
 それでも、拙い作品を少しずつでも読んで下さっている方たちのことを思えば、