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お酒のお話 1

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※未成年者の飲酒は法律で禁止されています※
※   お酒は20歳をすぎてから!   ※

自分は流されやすい性格なんだと思う。
自分の性格のことなのに「思う」と表現しているのも、
以前他人からそう言われたことがあるので、
たぶんそうなんだろうなぁと思っているからだ。
でもそれを否定していないあたり、
やっぱり自分は人の意見に流されているのかな、とも思う。

他人の意見に人生流されっぱなしな自分が、
大学進学を機に、
親に勧められるがままに近所でアルバイトを始めることは、
極めて自然な物事の流れであっただろう。
大学の学費以外にも、通学費やら、交際費、それに食費などなど。
実家暮らしと言えどお金はかかるし必要なものだった。
そこの所はさすがに理解できていた自分だったので、
早速自宅から最寄の求人広告を出している店舗へ連絡を取った。

高校を卒業したばかりの大学生。
進学先は至って普通の大学。
特に苦労することも無く現役合格。
期待に胸を膨らませる18歳である。

18歳。

求人広告を出していた店から採用の連絡が来たのは
北国ではまだ桜の咲ききらない4月の事だった。
その店は酒屋だった。

作品名:お酒のお話 1 作家名:榊原 始