更新日時:2016-08-04 06:56:00
投稿日時:2015-02-14 21:58:24
冬のトンボ
著者の作品紹介
その頃から、青木は自分の死を意識するようになった。彼の家は早死の家系だった。そして、彼にはもう頼るべき親族がいない。定年も近い。この世の中でたった独りになる。仕事を亡くしたら、きっとすぐ先には死があると確信していた。その死が差し迫ったとき、自分で自分の棺桶を用意しなくてはといけない。……いつしか、夜になると、そんなことをあれこれ考えてしまうになった。あれこれ考えているうちに、突然、恐ろしさに冷や汗が流れ、泣き出したくなるような気分にしばしば襲われた。
感想コメント (1)
私はあなたの作品に魅かれ、だんだん『極楽浄土』に連れてゆかれるような気がし始めました。^^。 | 退会ユーザー | 2015-02-14 23:31:34