お母さんとの電話。～上は心を見る。～
宗教の勉強が終わったので、お母さんに電話してどんなことがあったかを伝えた。
『前の勉強の時に、キリストが現れた話をして、今回上が現れたからおばちゃんに話したよ。』
と私は言った。
お母さんはたまげて、
『言ったか～！！で、どんな反応した？！』
と楽しそうに聞いてきた。
『簡単に言うと信じてもらえなかった。ありえないって。それはサタンで、悪霊の仕業だって。…でも上が現れたって言ったら、体を反り返らせるくらい驚いてた。』
と言うと、
『そりゃ～驚くよ～。…やっぱり信じてはくれないか～。サタンの仕業って言われたか～…。』
お母さんもお手上げな感じだった。
『おばちゃんたちもこんなことが起こってるんですねって言ったら、“起こっていません。私たちに見えていないものがあなたに見えるはずはありません。私たちのようになるにはとても大変なんです。”って言われた。めちゃくちゃ否定された。私にだけ見えてるなら、“これです”って言っても誰も見えないから証明のしようがない…。』
『おばちゃん、“見えるはずはありません。”とか、“私たちのようになるには…。”って言ったの！！そのおばちゃん自分が凄く偉いって思ってるんだろうね～。神に選ばれた側からの目線が凄いね。自分たち以外は別物扱いっていうか、…自分が神にでもなった気でいるの…？！ってお母さん思ったわ！！』
とお母さんは違う意味でたまげているようだった。
『それと、キリストについて話したら、“あなたにはまだキリストについての勉強を教えていないので、あなたにはキリストについての話をすることは出来ません。”って言われた。キリストは首を傾げてて、上はめちゃくちゃ怒り顔だった。ちょ～怖いよ～。』
と伝えたら、
『えーーーっ、上が怒ったの～！！』
とまたたまげていた。
『うん、半端ないよ怒った顔…。見せたいけど出来ないから、せめてモノマネする…。こんな顔…って言っても見えないか…。今度、こっちに遊びに来た時にしてあげるよ。でもあんまり似てないかも…。』
『モノマネ出来るの？！…見たい…。』
とお母さんに言われたので肯いた。
『でもそのおばちゃん、どれだけ偉いんだろうね。“あなたには出来ません。”って…ね。』
『そうそう、そう言われた。だから出来ないのか～って思った。おばちゃんは勉強してるから分かるんだって思ったから、キリストが今何をしてるか聞いたの。おばちゃんは輝いて、“神の助けをしてると思います。”って言った。思いますだよ！！また小出しかよ！！って突っ込みたいけど、ちゃんと我慢したよ。』
私の言い分にお母さんは力強く、
『よしっ！！偉いっ！！我慢出来たっ！！』
と言ってくれた。
私は肯いて、
『それで、また聞いたんだけど、おばちゃん、“ねぇ～、どんなことを助けてらっしゃるんでしょうかね。”だって。そんな答えを期待してるんじゃないよ！！そんな感想とか憶測とかばかり聞いてたら時間がもったいないと思わない？！おばちゃんいつも腕時計見ては時間気にしてて…。だったら小出しにするんじゃなくて、スパッと答えたら次に進んで…ってそれの方が時間を有効に使ってると思うんだよ。』
と私はイライラしながら早口でそう言った。
そんな私とは逆で、落ち着いてお母さんは、
『あなたみたいな質問をする人は今までいなかったんじゃない？！お母さんも初めて聞いた。でもそれは良い質問だとお母さんは思う。お母さんの勉強でもそんな話聞いたことはないんだけど、そのおばちゃん四十年以上も勉強してるって言ってた割に、そんな答え方しか出来ないのかなぁ～ってお母さんは思った。何にも知らないのかなぁ～って。だってこの前そのおばちゃんは、“霊感って何なんでしょうかね。”って言ったんでしょ。その言葉を聞いてお母さん、あっこの人何も分かってないんだ～って思ったの…。』
と言った。
『あらまぁ～…。どうしたらいい？！ダメじゃんか～。そしたら勉強止めた方がいいの？！』
と私は聞いた。
お母さんは慌てて、
『ううん。止めたらダメ。そのおばちゃん面白いからもっと話を聞きたい。だからまだ勉強は続けて。』
と言われた。
私は驚いて、
『そんな理由？！そんな理由で宗教の勉強ってしていいの？！何かおかしくない？！』
と言ったら、
『んっ？！普通はダメだけど、あなたはいいの。だから全然おかしくないよ。』
と言われ、腑に落ちないような腑に落ちたような感じで、一応納得した。
そして私は話を続けた。
『それで、またキリストが何をしてるかを聞いたら、“知りませんよ、そんなこと。”って言われた。』
と言ったら、お母さんの大きな悲鳴が聞こえた。
『えーーーっ！！そんなこと言ったの？！』
『お母さん、うるさい！！』
『えーーーっ！！だってそんなこと言う人お母さんの周りにいないから…。』
『だからうるさい！！』
『ね、やっぱりそのおばちゃん面白いじゃないの。だから勉強、まだ続けなさい。』
と私の言い分を無視してそう言った。
私もそれを無視して、
『で、でも、人のためには働いているんですよね？！って聞いたら、おばちゃんは無表情な声で、“分かりません。でもそうであると私は望んでますけどね…。”って言った。やっぱり答えてくれなかった。』
と言った。
そしてお母さんは、
『はぁーーーっ、“分かりません。”って答えたか～！！やっぱりそのおばちゃん面白い。サイコー！！』
と言いやがった。
こっちは週一の勉強をどれだけの気持ちで挑んでいると思ってるんだか…。
お母さんみたいに和気あいあいと楽しくやってないわ～！！
全く…。
私は話を変えた。
『おばちゃんに、“神を見たものはいません。”って言われた。だからお母さんが啓示に神の姿について書いてあるって言われたから、それを言ったらおばちゃんは輝いて、“まっ、確かに啓示に神の姿が書かれていますね。”って言った。それで私が、おばちゃんたちの言っている“神を見たものは一人もいない。”というのは間違いで、“神を見たものはいる”となるっていうことが分かりましたね！！って言ったら、冷たい表情に豹変して、“いいえ、間違っていません。神を見たものは一人もいません。”って言われた。』
と説明したら、
『あなた、おばちゃんにそう言ったの？！思いっ切り否定したよ！！でもそれで良いと思う。あなたはそう思ったんだから間違ってない。…でもおばちゃん、ショックだったろうなぁ～。…お母さん、その姿見たかった～。』
と何故か最後はお母さんがショックを受けた。
『聖書は神からの言葉なのに、それを否定していいんですかって聞いたら、“神を見たものはいないので、いいんです。神は許してくれますからね。”だって。お母さん、本当にこんな勝手に、相手からの言い分を聞かなくてここまで答え切っていいの？！私は相手の思いとか考えとかを無視してまで、ここまで言うことは出来ない。私これ言われながら、本人か分からないけど、一応本人らしき人とキリストを見てるんだよ。間に挟まれるってこんな気持ちか～って実感してる…。いろんな気持ちが伝わってきて…、こっちが複雑な気持ちになるよ…。』
と私の思いを告げたら、
『前の勉強の時に、キリストが現れた話をして、今回上が現れたからおばちゃんに話したよ。』
と私は言った。
お母さんはたまげて、
『言ったか～！！で、どんな反応した？！』
と楽しそうに聞いてきた。
『簡単に言うと信じてもらえなかった。ありえないって。それはサタンで、悪霊の仕業だって。…でも上が現れたって言ったら、体を反り返らせるくらい驚いてた。』
と言うと、
『そりゃ～驚くよ～。…やっぱり信じてはくれないか～。サタンの仕業って言われたか～…。』
お母さんもお手上げな感じだった。
『おばちゃんたちもこんなことが起こってるんですねって言ったら、“起こっていません。私たちに見えていないものがあなたに見えるはずはありません。私たちのようになるにはとても大変なんです。”って言われた。めちゃくちゃ否定された。私にだけ見えてるなら、“これです”って言っても誰も見えないから証明のしようがない…。』
『おばちゃん、“見えるはずはありません。”とか、“私たちのようになるには…。”って言ったの！！そのおばちゃん自分が凄く偉いって思ってるんだろうね～。神に選ばれた側からの目線が凄いね。自分たち以外は別物扱いっていうか、…自分が神にでもなった気でいるの…？！ってお母さん思ったわ！！』
とお母さんは違う意味でたまげているようだった。
『それと、キリストについて話したら、“あなたにはまだキリストについての勉強を教えていないので、あなたにはキリストについての話をすることは出来ません。”って言われた。キリストは首を傾げてて、上はめちゃくちゃ怒り顔だった。ちょ～怖いよ～。』
と伝えたら、
『えーーーっ、上が怒ったの～！！』
とまたたまげていた。
『うん、半端ないよ怒った顔…。見せたいけど出来ないから、せめてモノマネする…。こんな顔…って言っても見えないか…。今度、こっちに遊びに来た時にしてあげるよ。でもあんまり似てないかも…。』
『モノマネ出来るの？！…見たい…。』
とお母さんに言われたので肯いた。
『でもそのおばちゃん、どれだけ偉いんだろうね。“あなたには出来ません。”って…ね。』
『そうそう、そう言われた。だから出来ないのか～って思った。おばちゃんは勉強してるから分かるんだって思ったから、キリストが今何をしてるか聞いたの。おばちゃんは輝いて、“神の助けをしてると思います。”って言った。思いますだよ！！また小出しかよ！！って突っ込みたいけど、ちゃんと我慢したよ。』
私の言い分にお母さんは力強く、
『よしっ！！偉いっ！！我慢出来たっ！！』
と言ってくれた。
私は肯いて、
『それで、また聞いたんだけど、おばちゃん、“ねぇ～、どんなことを助けてらっしゃるんでしょうかね。”だって。そんな答えを期待してるんじゃないよ！！そんな感想とか憶測とかばかり聞いてたら時間がもったいないと思わない？！おばちゃんいつも腕時計見ては時間気にしてて…。だったら小出しにするんじゃなくて、スパッと答えたら次に進んで…ってそれの方が時間を有効に使ってると思うんだよ。』
と私はイライラしながら早口でそう言った。
そんな私とは逆で、落ち着いてお母さんは、
『あなたみたいな質問をする人は今までいなかったんじゃない？！お母さんも初めて聞いた。でもそれは良い質問だとお母さんは思う。お母さんの勉強でもそんな話聞いたことはないんだけど、そのおばちゃん四十年以上も勉強してるって言ってた割に、そんな答え方しか出来ないのかなぁ～ってお母さんは思った。何にも知らないのかなぁ～って。だってこの前そのおばちゃんは、“霊感って何なんでしょうかね。”って言ったんでしょ。その言葉を聞いてお母さん、あっこの人何も分かってないんだ～って思ったの…。』
と言った。
『あらまぁ～…。どうしたらいい？！ダメじゃんか～。そしたら勉強止めた方がいいの？！』
と私は聞いた。
お母さんは慌てて、
『ううん。止めたらダメ。そのおばちゃん面白いからもっと話を聞きたい。だからまだ勉強は続けて。』
と言われた。
私は驚いて、
『そんな理由？！そんな理由で宗教の勉強ってしていいの？！何かおかしくない？！』
と言ったら、
『んっ？！普通はダメだけど、あなたはいいの。だから全然おかしくないよ。』
と言われ、腑に落ちないような腑に落ちたような感じで、一応納得した。
そして私は話を続けた。
『それで、またキリストが何をしてるかを聞いたら、“知りませんよ、そんなこと。”って言われた。』
と言ったら、お母さんの大きな悲鳴が聞こえた。
『えーーーっ！！そんなこと言ったの？！』
『お母さん、うるさい！！』
『えーーーっ！！だってそんなこと言う人お母さんの周りにいないから…。』
『だからうるさい！！』
『ね、やっぱりそのおばちゃん面白いじゃないの。だから勉強、まだ続けなさい。』
と私の言い分を無視してそう言った。
私もそれを無視して、
『で、でも、人のためには働いているんですよね？！って聞いたら、おばちゃんは無表情な声で、“分かりません。でもそうであると私は望んでますけどね…。”って言った。やっぱり答えてくれなかった。』
と言った。
そしてお母さんは、
『はぁーーーっ、“分かりません。”って答えたか～！！やっぱりそのおばちゃん面白い。サイコー！！』
と言いやがった。
こっちは週一の勉強をどれだけの気持ちで挑んでいると思ってるんだか…。
お母さんみたいに和気あいあいと楽しくやってないわ～！！
全く…。
私は話を変えた。
『おばちゃんに、“神を見たものはいません。”って言われた。だからお母さんが啓示に神の姿について書いてあるって言われたから、それを言ったらおばちゃんは輝いて、“まっ、確かに啓示に神の姿が書かれていますね。”って言った。それで私が、おばちゃんたちの言っている“神を見たものは一人もいない。”というのは間違いで、“神を見たものはいる”となるっていうことが分かりましたね！！って言ったら、冷たい表情に豹変して、“いいえ、間違っていません。神を見たものは一人もいません。”って言われた。』
と説明したら、
『あなた、おばちゃんにそう言ったの？！思いっ切り否定したよ！！でもそれで良いと思う。あなたはそう思ったんだから間違ってない。…でもおばちゃん、ショックだったろうなぁ～。…お母さん、その姿見たかった～。』
と何故か最後はお母さんがショックを受けた。
『聖書は神からの言葉なのに、それを否定していいんですかって聞いたら、“神を見たものはいないので、いいんです。神は許してくれますからね。”だって。お母さん、本当にこんな勝手に、相手からの言い分を聞かなくてここまで答え切っていいの？！私は相手の思いとか考えとかを無視してまで、ここまで言うことは出来ない。私これ言われながら、本人か分からないけど、一応本人らしき人とキリストを見てるんだよ。間に挟まれるってこんな気持ちか～って実感してる…。いろんな気持ちが伝わってきて…、こっちが複雑な気持ちになるよ…。』
と私の思いを告げたら、
作品名：お母さんとの電話。～上は心を見る。～ 作家名：きんぎょ日和