連載小説「六連星(むつらぼし)」第66話~70話
連載小説「六連星(むつらぼし)」第66話
「桐生織(きりゅうおり)」
桐生の織物の起こりは、今から1300年ほど前と言われている。
奈良時代のことだ。
上野(かみつけ)国と呼ばれていた時代(現在の群馬県)。
初めて絹を織り、朝廷に献上したと言う古い言い伝えが残っている。
群馬が上州と呼ばれていた頃。
赤城山の南面にひろがる畑では、カイコを育てるための良質の桑が育った。
桐生をはじめ、伊勢崎や高崎、前橋などでカイコの繭から生糸を取り出すための
製糸技術が発達した。
効率的に糸を巻き上げる座繰り器の登場は、同時に織物の発達を生み出した。
江戸時代中期には、紋織物やお召などが産み出されるようになる。
近代化が進んだ明治から大正にかけて、桐生には大小さまざまな織物会社が誕生する。
こうして『西の西陣、東の桐生』と並び称される、織物の一大産地、桐生が
誕生する。
桐生織物会館は、繁栄した時代を担った赤いレンガの建物だ。
市内・永楽町に湯治の姿のまま、今でも残っている。
同館は、昭和9年(1934年)。桐生織物協同組合の事務所として建設された。
外壁はスクラッチタイル貼りで、屋根は青緑色の瓦葺き。
新館と旧館の2つの建物で構成をされている。
現在でも織物業界の各団体が入居し、経済活動を展開している。
旧館の1階の『織匠の間』では、織機の展示と桐生織製品の販売をしている。
「桐生織(きりゅうおり)」
桐生の織物の起こりは、今から1300年ほど前と言われている。
奈良時代のことだ。
上野(かみつけ)国と呼ばれていた時代(現在の群馬県)。
初めて絹を織り、朝廷に献上したと言う古い言い伝えが残っている。
群馬が上州と呼ばれていた頃。
赤城山の南面にひろがる畑では、カイコを育てるための良質の桑が育った。
桐生をはじめ、伊勢崎や高崎、前橋などでカイコの繭から生糸を取り出すための
製糸技術が発達した。
効率的に糸を巻き上げる座繰り器の登場は、同時に織物の発達を生み出した。
江戸時代中期には、紋織物やお召などが産み出されるようになる。
近代化が進んだ明治から大正にかけて、桐生には大小さまざまな織物会社が誕生する。
こうして『西の西陣、東の桐生』と並び称される、織物の一大産地、桐生が
誕生する。
桐生織物会館は、繁栄した時代を担った赤いレンガの建物だ。
市内・永楽町に湯治の姿のまま、今でも残っている。
同館は、昭和9年(1934年)。桐生織物協同組合の事務所として建設された。
外壁はスクラッチタイル貼りで、屋根は青緑色の瓦葺き。
新館と旧館の2つの建物で構成をされている。
現在でも織物業界の各団体が入居し、経済活動を展開している。
旧館の1階の『織匠の間』では、織機の展示と桐生織製品の販売をしている。
作品名:連載小説「六連星(むつらぼし)」第66話~70話 作家名:落合順平