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本当の自分を取り戻す-『神との対話』

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1 格言−8《何を意味するかは、自分が決める》

┌−−−−−−−−−−
 あなたの行動に、神が関心を寄せていると思っている。あなたが何をしようが、わたしには関心がない。

《神との対話1−P28》
 −−−−−−
 何を意味するかは、自分が決めるのだよ!あなたが意味を与えるのだ。あなたが決めるまでは何の意味もない、そのことを覚えておきなさい。

《神との友情上P233》
└−−−−−−−−−−

 『神との対話』では、すべての人間の行為およびその結果の意味(意義)は、人間自身が付ける意味以外にはないといっています。

 神や魂にとって大事なのは、人生で何をしたかという現象面ではなく、「神性のどの側面を体験したか」という本質面にあるということなのです。

 これは、「現実世界の出来事は成長のツール(手段)であって、目的ではない。人生の目的は神性を体験して、自分が成長すること」と、同じことなのです。

 人生で行った行為や結果の意味付けは、自分自身がするのですから、なるべくプラス的な意味付けをした方が精神衛生上良いといえます。

 ダメな人生だったと考えるより、苦労はしたけど色々な体験ができて良かったと意味付けした方が、自分にプラスになるのです。

 さらに、その意味付けにとらわれ過ぎないことも大切です。成功も失敗も、それにとられていると魂の成長が止まります。とらわれないで前に進むのです。

 私は、倒産寸前の病院を全財産をかけて再建しながら、止むなく他人の手にわたった時は、悲嘆にくれました。

 その時に私の妻がいった、「社会に私財を寄付したと誇りに思いなさい」という言葉に、私は救われたのでした。

 『マザー・テレサのことば』(1993年、女子パウロ会刊 )の75ページにある「肝心なのは、どれだけのことをしたかではなく、あなたの行いに、どれだけ愛をこめたか、私たちのおくりものがどれだけ愛にねざしているかが大切です」という言葉は、これに通じるものといえるのです。