本当の自分を取り戻す-『神との対話』
1 格言−54 《二度とくり返すまいと決意したら過去は手放しなさい》
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悪いのは、過去を忘れることだ。過去を忘れると、過去が見せてくれたもの、贈り物として与えてくれたものを、すべて忘れることになる。二度とくり返さないために、重要なのだ。
二度とくり返すまいと決意したら、過去は手放しなさい。すばらしい過去でさえ、しがみついていたのでは何にもならない。「昔の栄光に甘んじて」いたら、たちまち成長が止まるよ。栄光にも失敗にも、とどまらないことだ。再出発しなさい。
《神との友情上-P106》(一部略)
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過去にどんなことがあったとしても、いつまでもそれに執着しないで、新しく出発しなさいといっています。
過去は忘れるのではなく、手放すのです。
「手放す」ことは、「忘れる」こととは違います。手放すとは、いつまでもその物事に執着しないことをいうのです。
成功にしろ失敗にしろ、それに執着あるいは依存していると、たちまち人間の成長は止まります。
過去の経験は、たとえどんなものであっても、神性を自分に見せてくれたという大切なものです。それを忘れてしまうと、せっかく経験から得たものを無駄にしてしまいます。
過去から得られた経験をツールにして、新しい出発をするのです。歴史を学ぶのは、そこに意義があるといえるのです。
作品名:本当の自分を取り戻す-『神との対話』 作家名:伊能言天