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本当の自分を取り戻す-『神との対話』

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1 格言−28 《「考える前」に行動しなければいけない》

┌−−−−−−−−−−

 否定的な考えをもつと、悪循環が起こる。その循環を断ち切る方法を探さなければならない。

 秘訣は、支えとなっている考えを変えることだ。

 思考-言葉-行為というパラダイムを逆転させることだ。

 根となる考えを変えたければ、「考える前」に行動しなければいけない。

 《神との対話1-P227》

└−−−−−−−−−−

 1-12で、自分にしみついた考え、すなわち根となる考えを変えるには、「思考−言葉−行為」というプロセスを逆転させて、こうありたいという思いをまず行為に表し、言葉にすることということを書きました。
 『神との対話』ではそれと同様のことを、物乞いの老女の例えで、次のように説明しています。

┌《神との対話1-P228》(一部略)

 通りを歩いていて、物乞いの老女に出会う。いくら貧しいといっても、老女に小銭を与えるぐらいはできると、あなたはすぐに気づく。

 そこで、まず老女に金を与えようという衝動が起こる。ポケットに手を入れてたたんだ札をとり出しかけるかもしれない。

 そこへ、考えが割りこむ。

 おいおい、ひとにくれてやるほど金があるのか!コインをやって、さっさと立ち去ったほうがいいぞ。

 25セントがないかと、あなたはあわてて探す。

 ああ、ポケットの底にひとつあったぞ。

 ところが、そのときにはもう、きまりの悪そうな笑みを浮かべながら老女の前を通り過ぎてしまっている。

 あなたは豊かさと分かち合いということを知るかわりに、老女と同じくらい貧しい気分になる。

 どうして、お札を与えなかったのか!最初は衝動的にそうしようとしたのに、考えがじゃまをしたのだ。

 つぎの機会には、考える前に行動しなさい。金を与えなさい。
└−−−−−−−−−−
 自分の奥深くに潜む根となる考えを変えたければ、考える前に行動しなければいけないというのです。

 「金を与えようという衝動」は魂の叫び(感性)、「ひとにくれてやるほど金があるのか!」は、精神(理性)の叫び、というのです。

 「行動する前によく考えよ」と、一般的にいわれます。

 しかし『神との対話』では、根となる考えを変えたければ、考える前に行動しなければいけないというのです。

 考えていると、精神(理性)の根となる考えに邪魔されて、魂の願う新しい経験(この場合は、豊かさと分かち合い)をするせっかくのチャンスを、失なってしまうのです。

 それが悪循環となって、ますます強固に、その根となる考えが自分に根付いてしまうのです。