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でんでろ3
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師走の青い鳥(ロングバージョン)

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 俺の名前は、長良川コー介。「コー」の部分は、もちろん、本当は、ちゃんとした漢字だが、みんなこう呼ぶので、こうさせておいてくれ。
 その日、俺は、クリスマスソングの流れる街を、かなり酔っぱらって、歩いていた。ご機嫌だった。
 そこに、こんな声が、聞こえてきた。
「青い羽根募金活動にご協力ください」
街の風物詩、赤い羽根募金活動も師走に入って、最後の追い込みか。要らねぇんだよ。赤い羽根なんか。赤……。ん? 今、青い羽根って言わなかったか?
 俺は、思わず、声のした方向を見た。信じられない、と言うより、信じたくないものが、そこにいた。
 青い鳥。しかし、身の丈、ゆうに、150cmはある。着ぐるみではないか? とも思ったが、脚が完全に、鳥特有の細い脚で、人間の脚は、入りそうにない。それに、フォルムが、完全に、小鳥を、そのまま大きくした感じで、人間が入って、バランスが取れるとも思えない。
「な、なんだ? お前?」
「あ、お兄さん。青い羽根募金に協力してくれない?」
「いや、聞かれたことに、答えろよ。お前は、何なんだ?」