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月とコンビニ
月とコンビニ
novelistID. 53800
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燃やさないと

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雪山で焼死なんて傑作だ。アッチ! アチィよ。
松島   暖かい、このまま寝てしまおうか、やめるんだなんて馬鹿なことを、いいや結果は目に見えているんだ、どうってことはない。やめるんだ気にするな、やめるんだ、もうすこしがんばろう。がんばるんだ。
     ……。
     ……そうだ、携帯電話、
     ……電波なんてない。……助けてくれ……。
山上、大貫、中吉、おまえら今何してるー? ……助けてくれ、助けてくれ、レスキュー、SOS、おれは雪山だ。遭難した。どれでもいいから届いてくれ! 山上、俺は雪山だ。大貫、寒い、死にそうだ。中吉、おれはまだ、生きている。
松島   ……どれでもいいから……。
松島   火が小さい、燃やさないと。
 火が小さい。燃やさないと。薪が少ない。
松島   最後の、薪か。……さみぃ。
     ゛あぁ、寒いな。
松島   燃やさないと。
松島   何を?
松島   燃やさないと。
●松島、携帯を薪ストーブの中に入れる。

作品名:燃やさないと 作家名:月とコンビニ