勇者タローと妻ラリ子~暴走協奏曲~
というか、テンションは低め。
おかしい・・・・・・。
「あんたにやられたら、すっきりしたわ。五十肩も治ったし」
いつものごとく、げはげは笑う。
「ご、ごめんよぉ、ラリ子ぉ! 俺が間違ってました」
「わかればいいのよ」
ヘルギくんの独り言が背後から聞こえた。
「な、なんつう夫婦! 俺には到底理解しがたいな!」
しかし、クロノの野望はまだ終わっていないはずだった。
なにせ、私の心臓が狙われたまま。
いつ襲いに来るかとびくびくしながら、会社で営業を続けていたが・・・・・・。
お兄ちゃんやヘルギくんとは、ときどきあの魔法の鏡を使って話はする。
そのおかげで、課長に昇進した私は、「変態課長」のあだ名がついちゃった。
ぶぁかものっ、俺は変態じゃねえ!
いいたい、いいたいが、ここはこらえろ、俺は課長なんだからっ。
島○作めざすんだからっ!
おわり
作品名:勇者タローと妻ラリ子~暴走協奏曲~ 作家名:earl gray