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きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
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なかなか結婚を許してもらえない…。~同棲が始まる~

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『いろんな男と付き合って、それでも今の彼氏が良いと言うんなら、その時はもうしょうがない。その時は、はとちゃんも諦めるわ。その時は、認める。』
と落ち着いてそう言った。

想像していた通りの話し合いにはならず、全く予期せぬ話へとなってしまった。

こんな話を五~六年繰り返していた。

そして何度も何度も話して六年ほど経った時に、はとちゃんから、
『まだそんなことを言ってるの?!はとちゃんの話を何にも理解してないね。』
と言われたので、その時に、
“あっ、私たちは結婚を許してもらえないんだ…。”
と理解したので、結婚についての話は実家ではなくなった。

そしてそれが、長い同棲生活となってしまった原因だった。

事あるごとにお母さんには伝えていた。
お母さんは初め驚きすぎて、半信半疑だった。
そしてようやくお母さんは理解したようで、
『はとちゃん、あなたが幸せなのが嫌なんじゃないの??友達の旦那を取ってみたものの幸せになるわけでもなく、商売人だからほとんど休みもなく働かされて…、“こんなはずじゃなかった。”って思ってるんじゃないの。それに、あなたはお母さんの子どもだから余計に幸せになって欲しくないんだと思うよ。結局、お母さんのことが気になってしょうがないのかもね。…お母さんはそんなことどうでもいいけど、向こうは気になってしょうがないんだと思うよ。…それしか考えられない。』
とのことだった。

私のお母さんは、
“二人が幸せならどんな形でもいい。”
と言ってくれている。
お母さんの口癖の一つに、
“あなたの彼氏は出来た人間。立派な男!!”
というのがある。
少なくても、お母さんには認めてもらっているようだ。