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『私もよく分かる～って思った。それでどうしてここまでしてくれるんだろうと思ったの。だからどうしてこんなにしてくれるのか聞いたの。そしたらキリストが、“聖書は誰かからの手引がなければ、理解できないのではないんですか？それを私はしているだけですよ。”って言ったの！！だから“宗教のおばちゃんたちはこんなことが起こってるのか～。だから聖書を理解出来るんだ～。”って思ったの。それで、キリストの反応を待ったんだけど、微笑むだけで、言葉では応えてくれなかった…。』
と説明したら、お母さんが、
『はぁーーーっ、そういうことか～！！分かった分かった！！…宗教の人たちは全く分かってないよ。絶対、分かってない。だからキリストは応えなかったんだよ。あ～、どうしよう…ますます信じられなくなってきた…勉強…。合同の勉強会もみ～んな、実は分かってないんだよ。“私たちには神からの霊感があります。”って言ってるけど、みんなないんだよ。…実際、証すものになってはみたけど、何が霊感か分からずに、みんなが言うから同じことを言ってるだけの人もいると思う…。あらまぁ～…。』
とお母さんから嘆きの声が漏れた。
『えっ！！そんなことしていいの？！それも嘘付いてることになるんじゃないの？！』
と私は聞いた。
『それは分からない。ウソを付いてる人もいれば、信じてやってる人もいると思うから…。でもあの人たちを見てて、ウソを付いてるとは思わないなぁ～。本当に心から信じてやってると思うんだけどなぁ～。』
とお母さんはいろんな考えを巡らせそう答えた。
それを聞いてキリストが口を開いた。
［キ］；『確かに心から信じている方はたくさんいます。でも、そうとは言い切れない方もいるかもしれませんね。』
と言った。
それを聞いて私は、
『お母さん、かもって言うから分からないよ。中途半端な答えだし…。やっぱりこの人怪しい…。』
と言うと、お母さんは、
『いや～、お母さんはどちらもいると思う。宗教の人たちはみんな凄いと思ってたけど、今日の話で違うような気がしてきた…。』
とキリストの言う言い分を否定しない。
『ちょっと、何でちゃんとした答えじゃないのに信じるの？！』
と私はお母さんに聞いた。
お母さんは当たり前に、
『だってその人はキリストだから、否定する必要がないもん。』
と言いやがった。
クソ～っと思っていたら、キリストが、
［キ］；『私は神ではないので、人を裁けません。そのように裁くのは、神の仕事であって、私の仕事ではありません。私はすべての人を救いたいので、そう信じたいのです。これは私の自由意志なのかもしれませんね。』
と淡々と言った。
それを聞いて私は、
『こんなこと言ってるけど、あってるの？！』
とお母さんに聞いた。
お母さんは感動し過ぎて、
『あってる、あってる。あ～、聖書に書いてある通り～。あ～、凄い～。そうそう、キリストは神じゃないからそれでいいのよ～。』
と一人納得していた。
そんなお母さんにキリストは、
［キ］；『お母さんには分かって頂けたようですね。』
と笑顔で言った。

私は相変わらず分からないままだった。