言の寺 其の弐
ジャンクジャンクジャンク
食べきれなかった照り焼きチキンバーガーを
あの妙にすべすべして油染みた包装紙にぐしゃりと潰して
包装紙越しに握りつぶして
公園のゴミ箱に叩き込もうとした瞬間にふとね
「ひょっとしたらこれは、僕の心臓なのではあるまいか」
と
思ったのです
君はどう思いますか?
つまり心臓とはやはり字の如くに
心宿る臓器なのでしょうか?
それともやはり
肉片を挟み込んだジャンクフードの一種?
ああ
僕の心はどこにあるのだろう
動物の脂でコーティングした唇を
少しだけ開いて溜息をはく
「君に会いたいよ」
そうすればさ
こんな馬鹿げた詩なんて書かなくて済むんだ
ごめん
でも一応
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