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言の寺 其の弐
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消えていく感覚
『最愛の人を亡くした日にも、人は晩飯を食う』と言ったのは確かブリア・サヴァランだったか……ヒトは悲しいくらいに強い生き物だ。あったかい湯船に浸かり、美味しいご飯を腹いっぱい食えば、大抵の悩みは消失してしまう。
僕は、そのこと自体が悲しい。何かそうまるで……ただの動物であるかのような気がして……
作品名:
言の寺 其の弐
作家名:
或虎