メリーゴーラウンド
メリーゴーラウンドに揺られてる
古めかしい木馬は
どれも月光を鈍く受けている
自棄に繊細な旋律が
心にまで響いてくる
アンティークのドレスを纏った少女は
空虚の瞳で森を見ている
不動の森を
上下しながら流れて行く
だけれど
その奥になにがあるかなんて知らないで
目の奥は恐怖しているのかな
木々に隠れて見つめてる
森のなかのメリーゴーラウンド
悪魔の音楽で廻ってる
とても綺麗な仔を乗せて
暗澹とした森は伝える
星屑たちに
今宵もどうやらお楽しみ
無言の少女が唄ってる
瞳だけで唄ってる