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エコ1,2,3

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エコ



<燃えているよ>
冗談なのか面倒くさがりなのかエコは極端に短いメールを送ってくる。喋るのは得意で文字数にしたら膨大な文字数になるだろうなと思う。

自分の名前さえ省略してエツコをエコという。エコロジーかエコノミーかわからないが、オレも短い方が好きなのでエコと呼んでいる。

オレも東町の高倉健と云われるくらい不器用な男ですから
<火事か?>
と返信した。

<火事じゃ無いけど燃えてるの>
その後もエコなメールは続く。面白いのでつきあうことにした。
<どこで?>
<近所なんだ 来る?>
<行く>
<じゃあ明日ね>
<了解>
<弁当作っていくね>
<おう>
<時間はきかないの?>
<何時だ?>
<11時にうちへ来て>
<うん>

まだ何が燃えているのかわからなかったが、明日会えるので分からないままにしておいた。

作品名:エコ1,2,3 作家名:伊達梁川