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高柳敬紀の奇妙な日常

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「ぷはぁ〜」
 何故、湯船に浸かると年寄りくさい言葉が出てくるんだろう。
 俺はちょっと熱めの風呂に四肢を伸ばして、そんなことをぼんやりと考えた。
 とにかく今日という日は、マツリが初めて現れた二週間前よりひどかった。マツリと皐月の追い駆けっこに巻き込まれ、全力疾走はするわ、狭い換気口を通らされるわ、散々だった。大体、俺には関係ないことなんだぞ!
 そう、関係ないはずだ。なのになんで、俺はこんなに悩んでるんだろう。
 頭の中のもやもやしたモノを晴らそうと湯船に頭を突っ込んだ。
作品名:高柳敬紀の奇妙な日常 作家名:aqua*