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月とコンビニ
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novelistID. 53800
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ノート

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リキッド   ヘルマン・ゲーリング……その名前どこかで……。
ノブカツ   あぁ、思い出した。ヘルマン・ゲーリング……。
リキッド   誰だ。
ノブカツ   1925年7月4日、アドルフ・ヒトラー。
リキッド   ヒトラー!? このノートはヒトラーのものか! なぜアメリカに!
ノブカツ   驚きだ。それにこのヘルマン・ゲーリングという名……。
リー   ナチの総統代行。ヒトラーの後継者だ。
ノブカツ   ああ、それと同じ名だ。
リキッド   内容は。
ノブカツ   アドルフ・ヒトラー。『私の前に神が現れた。やはり我々は優れた民族なのである。すぐに優秀な部下を集め、志願兵が一人。彼の名はフリードリヒ・クロイツ。彼を讃えよう』
リキッド   神が現れた? はは、ナチは宗教団体か?
リー   フ……フリードリヒ……クロイツ……。
リキッド   お、おいノブカツ!
ノブカツ   ああ! 1560年フリードリヒ・クロイツ!
リー   そうだったのか……。
リキッド   偶然にしちゃあ……。
ノブカツ   出来過ぎてるな。
リー   文章は! 文章はなんと書いてあった。
ノブカツ   『1ページ目。ここに私の存在を証明する』
リキッド   おまえは全部知ってたんじゃないのか?
リー   私が知っているのは全てじゃない。だから読めばわかると言ったんだ。
ノブカツ   1925年、アドルフ・ヒトラー。『志願兵フリードリヒ・クロイツ。ここに彼を追悼する』
リキッド   まさかとは思うが、このフリードリヒという人物。
リー   あぁ、同一人物だろうな。
リキッド   ありえない。
ノブカツ   1945年4月30日、アドルフ・ヒトラー。『ドイツ人は私の運動に値しないことを自ら証明した。今ではないのだ』
リー   その日付はヒトラーの最後の日だ。
ノブカツ   1946年10月15日、ヘルマン・ゲーリング。『総統は生きておられた。私はこの地で変わらぬ総統と再開する』
リー   それはヘルマン・ゲーリングの最後。
リキッド   ま、まて! ヒトラーは生きているだと?
リー   そういうことか。
ノブカツ   おいおい、嘘だろ。おい、違うよな?
リー   いいや、あんたの思っているとおりさ。
ノブカツ   ……タイム、マシン……。
リキッド   おいおいおいおい! ノブカツ! それは言っちゃいけねぇ! そんなもん存在するわけがねぇ!
リー   あるとしたら?
ノブカツ   中国人、おまえは知ってるようだな。
リキッド   やめてくれ……。
リー   ああ。タイムマシンはあるんだろうな。
ノブカツ   このノートは本物か?
リー   本物だ、それは確かだ。だからこそ、あるんだ。
リキッド   ……信じるかよ……。
リー   ナチはタイムマシンを手に入れていた。
ノブカツ   なんのために……。
リー   大体想像はつくが、続きを読んでみろ。
ノブカツ   続き……。1980年、アルフォンス・マッケベン。『1980年10月5日、現在、最大の未来である。あぁ30年以上も経ってしまった。しかし、あの方にとっては一瞬の出来事なのだろう。そろそろお向かいにいかねばならない』
リー   次の文章はそれか?
ノブカツ   ああ。
リキッド   足りないのか?
リー   俺が聞いている情報がある。
リキッド   喋るのか?
リー   ……ああ、おそらく俺はこのノートを持ち帰ったところで殺されるだろう。
ノブカツ   それほどのノートか。
リー   ヒトラーは死んだ。これは事実だ。しかし、ヒトラーの自殺は偽装されたもの
であったと聞く。
リキッド   偽装?
リー   タイムマシンが存在すると考えると、タイムパラドックスを起こさないためだろうな。ヒトラーのその後の行方も知らない。
リキッド   まさか、ヒトラーが死んだことをなかったことにするために……。
リー   おそらくは、そのマッケベンの策略だろう。
ノブカツ   1999年、ティム・トーン。『ナチの意思は生きている。ドクター・マッケベンが過去へ渡り20年が経つ。紙は読めなくなっていたため歴史の変化を知ることはできていない。失敗か』
リー   過去へ行ったことが記されているか。
リキッド   タイムスリップ……そう考えることになるか……。
ノブカツ   2005年、ティム・トーン。『最大の未来はいつまで続くのか』
リキッド   最大の未来……?
リー   おそらく、そのタイムマシンは未来にはいけないのかもしれない。
ノブカツ   そうか、このマッケベンやティムは未来をチャージする役割を担っていたのか!
リキッド   ヒトラーの思想が途切れるまで……やつは永遠に現れる可能性があるということか……。
リー   そういうことになる。
ノブカツ   もしかして中国は、これを奪おうと?
リー   おそらく。ヒトラーの死後、一部ナチの残党が中国に流れていたからな。
リキッド   タイムマシンが政治に使われたら、世界は大変なことになるぞ。
ノブカツ   中国は支配者になる。
リー   ……処分すべきだ。ノートも。ここも。
リキッド   賛成だ。
ノブカツ   ……リキッド、そっちのノートには何も書いてないのか?
リキッド   え。
ノブカツ   こっちはもう書かれていない。
リキッド   ……2015年、11月1日……ティム・トーン。『私も先は長くない。現時点で最大の未来となる2015年11月1日、お迎えに行く。久しくドクター・マッケベンにも会っていない』
リー   5日前……?
リキッド   ……ああ。まずいぞまだあった! 2015年11月5日! アドルフ・ヒトラー!
ノブカツ   き、昨日……。
リキッド   これは、大変だ! 『ふむ。良い未来だ。この時代に我々ナチを再建する。まずはヘルマン・ゲーリングを連れ戻す』
ノブカツ   マシンがない!
リー   戻ってくるぞ!
 ●目が開かない程の光が部屋を埋め尽くす。男入り。



作品名:ノート 作家名:月とコンビニ