リコーダーが吹けない(零的随想録1)
読書エッセイ3
書名「ようこそ地球さん」
著者 星新一
新潮文庫(新潮社)
ショートショートを生涯に1001編以上発表した星新一の短編週、ならぬショートショート集。日本語にするのが難しい。なぜなら掌編集というと、ショートショートよりさらに短いものを集めたものになるからだ。ただ、普通の人はこの二つのものを区別することはないので、問題はほとんどないはずだ(細かく分ける人もいるから、ここではショートショート集とだけいっておく。)
この中の「殉教」だけ、僕は取り上げたいと思う。彼は死後の世界について、どういうイメージを持っていたのだろうか。ふつうに魂がそのまま世界にいくということなのだろうか。かわった世界だ。そうしてみんなが死んでいくにつれて、生き残る人も存在する。ここだろう。彼の書きたかったことは。
どんなに死ぬ人がでても、いきる人も必ず一定数存在する。どんなにすさまじいものがあっても、それになびかない人は一定数存在する。
興味をそそられるか、そそられぬか、それは各個人の問題ということか。
作品名:リコーダーが吹けない(零的随想録1) 作家名:フレンドボーイ42