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フレンドボーイ42
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リコーダーが吹けない(零的随想録1)

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読書エッセイ3


 書名「ようこそ地球さん」
 著者 星新一
 新潮文庫(新潮社)

 ショートショートを生涯に1001編以上発表した星新一の短編週、ならぬショートショート集。日本語にするのが難しい。なぜなら掌編集というと、ショートショートよりさらに短いものを集めたものになるからだ。ただ、普通の人はこの二つのものを区別することはないので、問題はほとんどないはずだ(細かく分ける人もいるから、ここではショートショート集とだけいっておく。)
 この中の「殉教」だけ、僕は取り上げたいと思う。彼は死後の世界について、どういうイメージを持っていたのだろうか。ふつうに魂がそのまま世界にいくということなのだろうか。かわった世界だ。そうしてみんなが死んでいくにつれて、生き残る人も存在する。ここだろう。彼の書きたかったことは。
 どんなに死ぬ人がでても、いきる人も必ず一定数存在する。どんなにすさまじいものがあっても、それになびかない人は一定数存在する。
 興味をそそられるか、そそられぬか、それは各個人の問題ということか。