誕生日って幸せな日?
「誕生日って幸せな日?」
登場人物
父:佐藤家の大黒柱だが、変わり者。瑞希とは基本険悪な関係。
佐藤健(けん):高3の長男。真面目。老け顔、ゴリラ顔。柔道部部長。
佐藤瑞希(みずき):高2の次男。自己中で、よくしゃべる。すぐにキレる。一応主役。
佐藤美穂:中2の長女。容姿端麗で、しっかりもの。冷静沈着。
佐藤ゆり:小3の次女。基本的に何も考えていない。お姉ちゃんが大好き。
彰(あきら):瑞希のクラスメイト。勉強が得意で瑞希とは正反対のタイプの人間。
阿部隼人:瑞希と同い年で、親はヤクザの組長。行動・表情が異様
木嶋(きじま):隼人の世話役。
笹谷(ささや):隼人の世話役。
伊東:伊藤組の組長。風格が漂う。
ナレーター1(男女問わず)←セリフちゃっかり多いで。
ナレーター2(男女問わず)←セリフちゃっかり多いで。
父「おい、瑞希、どこ行くんだ?」
父が高校生の瑞希に言う
瑞希「うるせ、黙れ。こんな家にいれるか。くたばれ、クソジジイが。」
瑞希が家を飛び出す
父が額に手を当ててため息をつく
父「またか・・・。困ったもんだ。」
健が居間に入ってくる
父を気にかけながら口を開く健
健「親父、なんかあったのか?大丈夫か?」
父「まただ。瑞希あいつ、また出て行った。」
健「また?俺探してくるよ。」
瑞希を追おうとする健
父「いや、健。いい。ほっとけ。」
健「そう?まぁ、きっとまたケロッとした顔で帰ってくるよな。親父、俺明日朝練あるからもう寝るわ。」
父「わかった。高体連は見に行くからな。頑張れよ。」
健「あぁ、頑張るよ。高体連でそれなりの結果出せば、スポーツ推薦も夢じゃないからね。じゃあ、おやすみ。」
父「そうだな。おやすみ。」
健が部屋を出ていく
ナレーター1「長男健は高校3年で柔道部に所属し、部長を務めていた。責任感があり、誰からも好かれていた。しかし、顔が汚かったため、顔は好かれなかった。さきほど、飛び出していった。次男瑞希は高校2年で健と同じ学校だった。1年の頃はボクシング部に所属し、大会では数々の結果を残したが『寝技有りでやりたい』という意味不明な理由でやめていた。見ての通り、父親ともいい関係ではなかった。この頃は家出することが度々だった。」
場面がかわる
ナレーター2「見覚えのない部屋に2人の男がいて、そのうちの1人は瑞希だった。もう一人の男は瑞希のクラスメイトで、クラス一のまじめ君である彰だった。」
瑞希「おい、修二。ここどうやって解くんだ?」
瑞希はノートを彰に見せる
彰「僕、彰ね。ん~と、ここを因数分解して、そのあとに・・・じゃなくて、今10時だよ?もう帰った方がいいんじゃない?」
瑞希「いいんだよ。佐藤家には門限がないんだからよ。」
彰「うちの事情はどうなるんだよ。」
瑞希「さっき、修二の親に話つけて来たから大丈夫だ。心配するな。」
彰「彰ね。いや、僕の事情はどうなるんだよ。」
瑞希「お前は事情、事情ってうるせーな。まぁ、いいじゃねーか、一晩くらい。」
彰「この前もそう言って、3日泊まっていったじゃん。」
瑞希「そーだっけ?まぁ、いいじゃねーか。こまけーことはさ。」
彰「・・・仕方ないから、今回だけにしてくれよ。」
瑞希「おぉ、サンキュ!恩に着るぜ、修二。」
彰「『彰だと 何回言えば 気が済むの』彰、心の俳句」
瑞希「んあ?(笑)」
場面がかわる
ナレーター1「翌日の夕方、佐藤家の居間に女の子が2人いた。1人は長女美穂、中学2年の年頃の女の子であり、もう1人は次女ゆり、小学3年のあどけなさが残る女の子である。」
ゆり「お姉ちゃん、次の問題!」
美穂「うん、いいよ。学歴とイコール(=)になる言葉はなんでしょう。」
ゆり「わかんな~い。答えは?」
美穂「地位と名声と名誉でした~。」
ゆり「難しい!次の問題!」
美穂「そしたら、もうちょっと簡単にするよ、人間にとってもっとも必要なものはなんでしょう?」
ゆり「これわかる!先生がこの前、言ってた!答えは親切心でしょ?」
美穂「ブブー。答えは現金でした~。」
ゆり「難しいよ~。」
父が居間に入ってくる
父「美穂は相変わらず、大人だな(笑)ゆりには、もうちょっと簡単な問題にしてやれよ。」
美穂「あ、お父さん。帰ってたんだ。こんなの易しいレベルだよ。今日の夕飯作っといたよ。」
父「おう、いつも悪いな。ご飯の前にちょっといくとこがあってな。ちょっと出てくる。」
美穂「そうなんだ。わかった。みんな帰って来たらご飯先に食べてるね。」
父「おう。わかった。じゃあ、いってくる。」
今までじっとしていたゆりが口を開く
ゆり「いってらっしゃーい。じゃあ、お姉ちゃん次の問題!」
父が家を出ていく
美穂「じゃあ次の問題いくよ。」
場面がかわる
ナレーター1「そこは健と瑞希が通う学校へ行く道だった。1人の男が血だらけで倒れていた。そこを瑞希が通る。瑞希はその男を見つけるやいなやすぐに近寄る、胸ぐらを掴んで叫ぶ。」
瑞希「おい、大丈夫か?誰にやられた?おい、息をしろ!」
倒れている男「・・・。・・・彰だよ、佐藤君。」
ナレーター2「その男は紛れもない彰だった。彰の声はかすみ、消えそうなくらい小さかった。」
瑞希「今、救急車呼ぶからよ、死ぬんじゃねーぞ、おい!」
彰「あぁ、・・・。」
瑞希は周囲を見回して言う
瑞希「誰か、救急車呼んでくれよ!おい、誰か!」
ナレーター1「何人か同じ学校の生徒が通ったが、誰も近くによっては来なかった。その理由は明らかだった。瑞希は問題児で見た目もチンピラ、血だらけの生徒の胸ぐらをつかむチンピラ。傍から見たら、チンピラがまじめ君をぼこぼこにしたというように見えたのだ。数分後、救急車が来て彰は入院した。命はなんとか助かったようだった。それから、学校では瑞希が彰をぼこぼこにして入院させたという噂が流れていた。その後、瑞希は警察に呼ばれ事情聴取を受けたが、すぐに疑惑は晴れた。」
場面がかわる
そこは病院だった
病室に入ってくる瑞希
彰はベッドに横になっている
瑞希「彰、具合大丈夫か?」
ナレーター2「瑞希は明らかに元気がなく、いつもの調子ではなかった。また、彰の呼び名が『修二』ではなくなっていたことを彰はすぐに気づいた。」
彰「うん。大丈夫だよ。佐藤君。助けてくれて、ありがとね。」
瑞希「何、言ってんだよ。お前、今どこ見てんだ?」
ナレーター2「彰の目は瑞希をはっきり捉えていなかった。」
彰「やっぱりばれちゃうよね。」
瑞希「なんだよ、眠いのか?けが人は早く寝てろよ。」
彰「・・・うん。」
瑞希「学校のノートは俺に任せろ。お前の分も書いとくぜ。」
彰「佐藤君のノートってなんか不安だな。」
瑞希「うるせーよ。じゃ、早く寝て早く治せよ。」
瑞希が病室を出ようとする
彰「佐藤君、君に会えてよかったよ。」
瑞希「なんだよ、気持ちわりーな。頭でも打ったんじゃねーか(笑)」
彰「そうなんだ。頭打ったんだ僕(笑)本当にありがとう。じゃあ、さようなら。」
登場人物
父:佐藤家の大黒柱だが、変わり者。瑞希とは基本険悪な関係。
佐藤健(けん):高3の長男。真面目。老け顔、ゴリラ顔。柔道部部長。
佐藤瑞希(みずき):高2の次男。自己中で、よくしゃべる。すぐにキレる。一応主役。
佐藤美穂:中2の長女。容姿端麗で、しっかりもの。冷静沈着。
佐藤ゆり:小3の次女。基本的に何も考えていない。お姉ちゃんが大好き。
彰(あきら):瑞希のクラスメイト。勉強が得意で瑞希とは正反対のタイプの人間。
阿部隼人:瑞希と同い年で、親はヤクザの組長。行動・表情が異様
木嶋(きじま):隼人の世話役。
笹谷(ささや):隼人の世話役。
伊東:伊藤組の組長。風格が漂う。
ナレーター1(男女問わず)←セリフちゃっかり多いで。
ナレーター2(男女問わず)←セリフちゃっかり多いで。
父「おい、瑞希、どこ行くんだ?」
父が高校生の瑞希に言う
瑞希「うるせ、黙れ。こんな家にいれるか。くたばれ、クソジジイが。」
瑞希が家を飛び出す
父が額に手を当ててため息をつく
父「またか・・・。困ったもんだ。」
健が居間に入ってくる
父を気にかけながら口を開く健
健「親父、なんかあったのか?大丈夫か?」
父「まただ。瑞希あいつ、また出て行った。」
健「また?俺探してくるよ。」
瑞希を追おうとする健
父「いや、健。いい。ほっとけ。」
健「そう?まぁ、きっとまたケロッとした顔で帰ってくるよな。親父、俺明日朝練あるからもう寝るわ。」
父「わかった。高体連は見に行くからな。頑張れよ。」
健「あぁ、頑張るよ。高体連でそれなりの結果出せば、スポーツ推薦も夢じゃないからね。じゃあ、おやすみ。」
父「そうだな。おやすみ。」
健が部屋を出ていく
ナレーター1「長男健は高校3年で柔道部に所属し、部長を務めていた。責任感があり、誰からも好かれていた。しかし、顔が汚かったため、顔は好かれなかった。さきほど、飛び出していった。次男瑞希は高校2年で健と同じ学校だった。1年の頃はボクシング部に所属し、大会では数々の結果を残したが『寝技有りでやりたい』という意味不明な理由でやめていた。見ての通り、父親ともいい関係ではなかった。この頃は家出することが度々だった。」
場面がかわる
ナレーター2「見覚えのない部屋に2人の男がいて、そのうちの1人は瑞希だった。もう一人の男は瑞希のクラスメイトで、クラス一のまじめ君である彰だった。」
瑞希「おい、修二。ここどうやって解くんだ?」
瑞希はノートを彰に見せる
彰「僕、彰ね。ん~と、ここを因数分解して、そのあとに・・・じゃなくて、今10時だよ?もう帰った方がいいんじゃない?」
瑞希「いいんだよ。佐藤家には門限がないんだからよ。」
彰「うちの事情はどうなるんだよ。」
瑞希「さっき、修二の親に話つけて来たから大丈夫だ。心配するな。」
彰「彰ね。いや、僕の事情はどうなるんだよ。」
瑞希「お前は事情、事情ってうるせーな。まぁ、いいじゃねーか、一晩くらい。」
彰「この前もそう言って、3日泊まっていったじゃん。」
瑞希「そーだっけ?まぁ、いいじゃねーか。こまけーことはさ。」
彰「・・・仕方ないから、今回だけにしてくれよ。」
瑞希「おぉ、サンキュ!恩に着るぜ、修二。」
彰「『彰だと 何回言えば 気が済むの』彰、心の俳句」
瑞希「んあ?(笑)」
場面がかわる
ナレーター1「翌日の夕方、佐藤家の居間に女の子が2人いた。1人は長女美穂、中学2年の年頃の女の子であり、もう1人は次女ゆり、小学3年のあどけなさが残る女の子である。」
ゆり「お姉ちゃん、次の問題!」
美穂「うん、いいよ。学歴とイコール(=)になる言葉はなんでしょう。」
ゆり「わかんな~い。答えは?」
美穂「地位と名声と名誉でした~。」
ゆり「難しい!次の問題!」
美穂「そしたら、もうちょっと簡単にするよ、人間にとってもっとも必要なものはなんでしょう?」
ゆり「これわかる!先生がこの前、言ってた!答えは親切心でしょ?」
美穂「ブブー。答えは現金でした~。」
ゆり「難しいよ~。」
父が居間に入ってくる
父「美穂は相変わらず、大人だな(笑)ゆりには、もうちょっと簡単な問題にしてやれよ。」
美穂「あ、お父さん。帰ってたんだ。こんなの易しいレベルだよ。今日の夕飯作っといたよ。」
父「おう、いつも悪いな。ご飯の前にちょっといくとこがあってな。ちょっと出てくる。」
美穂「そうなんだ。わかった。みんな帰って来たらご飯先に食べてるね。」
父「おう。わかった。じゃあ、いってくる。」
今までじっとしていたゆりが口を開く
ゆり「いってらっしゃーい。じゃあ、お姉ちゃん次の問題!」
父が家を出ていく
美穂「じゃあ次の問題いくよ。」
場面がかわる
ナレーター1「そこは健と瑞希が通う学校へ行く道だった。1人の男が血だらけで倒れていた。そこを瑞希が通る。瑞希はその男を見つけるやいなやすぐに近寄る、胸ぐらを掴んで叫ぶ。」
瑞希「おい、大丈夫か?誰にやられた?おい、息をしろ!」
倒れている男「・・・。・・・彰だよ、佐藤君。」
ナレーター2「その男は紛れもない彰だった。彰の声はかすみ、消えそうなくらい小さかった。」
瑞希「今、救急車呼ぶからよ、死ぬんじゃねーぞ、おい!」
彰「あぁ、・・・。」
瑞希は周囲を見回して言う
瑞希「誰か、救急車呼んでくれよ!おい、誰か!」
ナレーター1「何人か同じ学校の生徒が通ったが、誰も近くによっては来なかった。その理由は明らかだった。瑞希は問題児で見た目もチンピラ、血だらけの生徒の胸ぐらをつかむチンピラ。傍から見たら、チンピラがまじめ君をぼこぼこにしたというように見えたのだ。数分後、救急車が来て彰は入院した。命はなんとか助かったようだった。それから、学校では瑞希が彰をぼこぼこにして入院させたという噂が流れていた。その後、瑞希は警察に呼ばれ事情聴取を受けたが、すぐに疑惑は晴れた。」
場面がかわる
そこは病院だった
病室に入ってくる瑞希
彰はベッドに横になっている
瑞希「彰、具合大丈夫か?」
ナレーター2「瑞希は明らかに元気がなく、いつもの調子ではなかった。また、彰の呼び名が『修二』ではなくなっていたことを彰はすぐに気づいた。」
彰「うん。大丈夫だよ。佐藤君。助けてくれて、ありがとね。」
瑞希「何、言ってんだよ。お前、今どこ見てんだ?」
ナレーター2「彰の目は瑞希をはっきり捉えていなかった。」
彰「やっぱりばれちゃうよね。」
瑞希「なんだよ、眠いのか?けが人は早く寝てろよ。」
彰「・・・うん。」
瑞希「学校のノートは俺に任せろ。お前の分も書いとくぜ。」
彰「佐藤君のノートってなんか不安だな。」
瑞希「うるせーよ。じゃ、早く寝て早く治せよ。」
瑞希が病室を出ようとする
彰「佐藤君、君に会えてよかったよ。」
瑞希「なんだよ、気持ちわりーな。頭でも打ったんじゃねーか(笑)」
彰「そうなんだ。頭打ったんだ僕(笑)本当にありがとう。じゃあ、さようなら。」
作品名:誕生日って幸せな日? 作家名:しょう