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きんぎょ日和
きんぎょ日和
novelistID. 53646
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三度目の訪問。

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『はい、そうです。イヤなんです。』
と私は元気よくはっきり言った。
『…そうですか…分かりました。』
とおばちゃんが言ったので私の心はホッとした。でも一瞬で終わった。
おばちゃんは続けて、
『ん~、やっぱり私はあなたは霊感が強いと思うので、このままでは悪者が寄って来ると思うんです。私はそれが心配で…。…ではこうしましょう。勉強はいいのでこんな風に私が訪問するので、ここで5分でもいいのでお話しましょう。ね、そうしましょう。』
と私の有無を聞かずそう決められてしまった。
私もまた悪者が登場しても困るし退治の仕方も分からないし…と複雑な気持ちだった。
私は一応肯いた。

おばちゃんの表情は輝いた。
そして悪者の話の続きになった。
『このお話の人たちは、悪者から勝つことが出来たんですね。どうやって勝ったと思いますか?!』
と質問を投げかけてきた。
私が分からないと首を傾げて困り顔になったら、
『それは武具なんですね。武具というものをご存知ですか?!聖書の中にもこの言葉はたくさん出て来ます。これは神が与えてくださった鎧のようなものなんですね。悪者に勝つためのものなんですね。私たち神の存在を証すものにはこの武具が神から与えられているんですね。この武具を持っているものは邪悪なモノに勝つことが出来るのです。私たちはその邪悪なものに打ち勝つことが出来るんです。神に勝てるモノは誰一人としていないということが分かりますね。私たちと同じように神から与えられた武具を持ち、手に入れたいと思いませんか?!欲しいと思ったのではないですか?!素晴らしいんですよ。神の武具は。』
とおばちゃんは輝いた表情で一気に話した。
そして私の有無を問わずこのようにまた締めくくった…。
『…武具が何なのかが分からないですし、…よく分かりません。』
と困った私はそう言った。
『そうですよね~。勉強しないと分かりませんよね~。でも大丈夫ですよ。このように何度も私どもとお話をすれば、必ず武具は身につきます。』
と私が理解できないオチで締めくくり、また来週この時間に来ると言って帰って行った。
作品名:三度目の訪問。 作家名:きんぎょ日和