更新日時:2014-10-18 09:20:48
投稿日時:2014-10-18 07:00:44
私の読む「宇津保物語」第一巻 としかげ
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作者: 陽高慈雨
カテゴリー :時代小説
総ページ数:4ページ [未完結]
公開設定:公開
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著者の作品紹介
巻名
はじめ第一巻が「うつほの巻」であったが、それがやがて全巻の総名となったので、作者は改めて、第一巻の主人公でもあり、主題、琴の重要な人物俊蔭の名を第一巻の名としたのであろう。
巻序
底本は第十二巻になっているが、底本以外の現存諸写本や文献には、例外なく第一巻が俊蔭とある。板本の乱れた巻序を訂正した桑原やよ子が、藤原の君を第一巻においたことがあった。昭和になって、主題や成立から見て藤原の君を第一巻にしようとする説が起った。が、成立は措くとして、主題、年立、等から考えてもやはり俊蔭巻が第一巻におかれるべきであろう。十四巻中この二巻だけが発端「むかし云々」に始まるが、次の巻に続くことを示す「つぎつぎにこそ」の巻末句は俊蔭巻にのみあって、藤原の君にはないので、作者の特に意を用いた点が窺われる。
年立
嵯峨帝、朱雀帝二代の治世で、この巻の主人公、清原俊蔭五十七年の生涯と、翌年に生まれた孫仲忠十九歳までで、俊蔭十二歳元服、十六歳遣唐使、波斯国漂流、三十九歳帰朝、五十七歳の春、没。俊蔭女十五歳となる。次は、
俊蔭女│十五歳の八月藤原兼雅と婚。翌年六月六日仲忠誕生。
仲忠誕生(朱雀帝代)から十九歳八月までのことで、七歳の時、三条京極から母子北山のうつぼに移り棲み、十二歳の時、父子夫婦邂逅(かいこう)して、父兼雅の堀川殿に共にすみ、十六歳元服、十八歳昇殿、十九歳侍従。
以上三代に亙る約七十六年間
(日本古典文学大系 としかげ、扉)
、
上記の日本古典文学大系を原本にして、頭注の記述、および和歌の解釈は全文、利用させていただきました。
私独自の読み方ですから学問の参考書にはしないで下さい。
はじめ第一巻が「うつほの巻」であったが、それがやがて全巻の総名となったので、作者は改めて、第一巻の主人公でもあり、主題、琴の重要な人物俊蔭の名を第一巻の名としたのであろう。
巻序
底本は第十二巻になっているが、底本以外の現存諸写本や文献には、例外なく第一巻が俊蔭とある。板本の乱れた巻序を訂正した桑原やよ子が、藤原の君を第一巻においたことがあった。昭和になって、主題や成立から見て藤原の君を第一巻にしようとする説が起った。が、成立は措くとして、主題、年立、等から考えてもやはり俊蔭巻が第一巻におかれるべきであろう。十四巻中この二巻だけが発端「むかし云々」に始まるが、次の巻に続くことを示す「つぎつぎにこそ」の巻末句は俊蔭巻にのみあって、藤原の君にはないので、作者の特に意を用いた点が窺われる。
年立
嵯峨帝、朱雀帝二代の治世で、この巻の主人公、清原俊蔭五十七年の生涯と、翌年に生まれた孫仲忠十九歳までで、俊蔭十二歳元服、十六歳遣唐使、波斯国漂流、三十九歳帰朝、五十七歳の春、没。俊蔭女十五歳となる。次は、
俊蔭女│十五歳の八月藤原兼雅と婚。翌年六月六日仲忠誕生。
仲忠誕生(朱雀帝代)から十九歳八月までのことで、七歳の時、三条京極から母子北山のうつぼに移り棲み、十二歳の時、父子夫婦邂逅(かいこう)して、父兼雅の堀川殿に共にすみ、十六歳元服、十八歳昇殿、十九歳侍従。
以上三代に亙る約七十六年間
(日本古典文学大系 としかげ、扉)
、
上記の日本古典文学大系を原本にして、頭注の記述、および和歌の解釈は全文、利用させていただきました。
私独自の読み方ですから学問の参考書にはしないで下さい。